就活に失敗して大学を卒業して、フリーターになると「もう正社員の就職はできないのかなぁ…」と不安になってしまいますよね。ネットでは「就活に失敗したら人生終わりだ…」なんて悲観論もありますから、どうしても怖くなりますよね。
既卒(大学を卒業した後に正社員としての就業経験がない人)のフリーターとして、就職活動をした経験から「実際に正社員になれるの?」「就職サイトは何を使うの?」など、大事なポイントを徹底解説いたします!
目次
内定のないまま卒業する人は約9%
周りの友達が内定を獲得しているなかでまだ内定をもらえない状況にあると、「内定無いまま卒業するのなんて自分だけなんじゃないか」と不安にさいなまれることもありますよね。
文部科学省の学校基本調査(令和元年度)によると、内定の無いまま大学を卒業した人は進学者を除くと全体の8.5%です。

(参照:文部科学省 学校基本調査 )
就職を希望している人の中で、就職先が決まらないまま卒業していく人は一定数いるのがわかります。
内々定のまま卒業となると、就活失敗したからもうだめだという思考に陥ることもあるでしょうが、本当に内定がないまま卒業したら、正社員の仕事を見つけることはできないのでしょうか。
内定なしで卒業しても、正社員の仕事は見つかる
まず、結論から言うと、就活に失敗して大学を卒業し、フリーターをやっていたとしても、正社員の仕事につくことができます。
マイナビの既卒者(内定がなしで大学を卒業し、正社員としての就業経験がない人)を対象にした調査(2015)によれば、既卒者の内定率は43.2%です。希望者の半分近くが内定をもらえています。

例年は、30%台だった就職率が43.2%となったことを見ればわかるように、新卒で就職できなくても、企業は受け入れてくれるのです。
ただ、「43.2%ってことは半分は就職できないのか」と不安になる人もいるでしょう。マイナビの既卒者調査を見ると、3割近い人が「就職活動をあまり頑張らなかった」と回答しています。その数字を考慮に入れると、就活を頑張った既卒者の内定率は、もう少し高い可能性があります。
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就活に失敗してもフリーターになる以外の選択肢もある
就活失敗したらフリーターになるしか無いのか、と思っている人もいるでしょうが、結論そんなことはありません。働き方は多様化しています、働く以外の選択肢もあるのです。
そこで、ここでは就活失敗した後のフリーター以外の選択肢を4つご紹介します。
就活失敗した後のフリーター以外の選択肢5
- 進学する
- 就職浪人
- 契約社員・派遣社員
- フリーランス
進学する
就活失敗した後のフリーター以外の選択肢1つ目は進学することです。進学すれば新たな知識が身につける機会ができ、就職までの空白期間ができないことがメリットです。
大学院に行ってさらなる専門的に学問を究めるでもいいですし、より専門的な技術を身につけられる専門学校に進学するのもいいでしょう。
しかし、進学するのはもちろん費用がかかります。学生数の多い日本大学の大学院の中で一番リーズナブルな、国際関係研究科の博士前期1年コースでも1,500,000円必要です。
本当に学びたいことがあるのであれば良いのですが、学費も安くありませんので、就活が思うようにいかなかったからという理由で進学するのはおすすめできません。
(参照: 2021年日本大学大学院パンフレット)
就職浪人になる
就活失敗した後のフリーター以外の選択肢2つ目は、就職浪人になることです。
就職浪人とは、本来の卒業するべき年に卒業せず、翌年に新卒として就活をするために留年することを指します。
就職浪人になることで新卒カードは延長できますが、就職のために浪人するのであれば、同じ時間を使って契約社員や派遣社員として働いて経験を積み、ステップアップしていくことをおすすめします。
契約社員・派遣社員になる
就活失敗した後のフリーター以外の選択肢3つ目は、契約社員・派遣社員として働くことです。
契約社員とは期間の定めのある雇用形態をとる従業員のことを指します。正社員との大きな違いは”有期雇用”である点です。契約満了日が来れば契約終了となり仕事を失うリスクがあります。
しかし、2013年4月の労働契約法改正により、有期労働契約が更新されて通算5年を超えた場合は労働者の求めに応じて無期労働契約に転換できるというルールが定められました。
これにより、当初は有期雇用の契約社員であっても、契約更新を繰り返して5年を超えれば正社員に転換できるようになりました。
(参照:厚生労働省_労働契約法の改正について)
派遣社員とは、人材派遣会社と雇用契約を結び、派遣先の企業で勤務する形態の働き方です。派遣社員の中でも、派遣会社との契約内容によって、登録派遣や無期雇用派遣、紹介予定派遣に分かれます。
様々な企業で経験を積めるというメリットもありますが、派遣先が変わるたびに人間関係を構築するのが面倒、キャリアビジョンが描きにくいといったデメリットもあります。
フリーランスになる
就活失敗した後のフリーター以外の選択肢4つ目は、フリーランスとして働くことです。
フリーランスとは、特定の企業や団体に属さず、都度契約を結んで仕事を請け負う個人事業主のことを指します。
企業に雇用されている会社員とは違い、働く時間や場所、どの様な業務を受けるのかを自分で選択できます。
自由度が高いのは良い部分でもありますが、会社員のように毎月固定額の給与が出るわけではないため、軌道に乗るまでは経済的な不自由さを感じることもあるようです。定期的発生する業務を受注できるようになれば経済的にも安定します。
就活失敗しても正社員になる方法4選
就活失敗しても正社員になる方法5選5
- 契約社員から正社員を目指す
- 紹介予定派遣から正社員を目指す
- アルバイトから正社員を目指す
- 既卒枠で就活を続ける
契約社員から正社員を目指す
就活失敗しても正社員になる方法の1つ目は、契約社員から正社員を目指すことです。なぜなら契約更新が繰り返されれば正社員になれる可能性が高いため。
先ほどもご紹介したとおり、契約更新を繰り返し、通算5年以上勤務した場合は無期雇用に切り替えられるルールがあります。そのため、就活失敗してフリーターになるよりも、契約社員として経験を積んだほうが正社員になりやすいのです。
まずは契約社員として人材を募集している求人に応募してみましょう。
紹介予定派遣から正社員を目指す
就活失敗しても正社員になる方法の2つ目は、紹介予定派遣から正社員を目指すことです。紹介先の企業と直接契約を結ぶことを前提とした派遣のため。
もともと派遣先の企業への転籍を前提として派遣されているため、最長6ヶ月の派遣期間終了後に企業と本人双方の合意があれば、派遣先の企業へ入社できます。
派遣期間中に研修を済ませて業務に慣れることもできるため、正社員を見据えて未経験からでも挑戦しやすいのが紹介予定派遣のメリットです。
アルバイトから正社員を目指す
就活失敗しても正社員になる方法の3つ目は、アルバイトから正社員を目指すことです。アルバイトの正社員登用制度を備えている企業もあるため。
正社員登用制度の条件や登用基準は企業によって異なるため、社員転換の難易度は一概に評価できませんが、これまでの働きがプラスにはたらく可能性はあります。
今現在フリーターであるならば、アルバイト先に正社員登用制度がないか確認してみましょう。
既卒枠で就活を続ける
就活失敗しても正社員になる方法の4つ目は、既卒枠で就活を続けることです。通年採用をしている企業や、新卒採用時期を過ぎても採用を続けている企業があるため。
大学卒業後にフリーターになったとしても、就職活動を続けることはもちろん可能です。
厚生労働省により「3年以内既卒者は新卒枠で応募受付を」という通達が出たことから、内定を得ずに卒業してしまった就職希望者に対して門戸を開いている企業も多く、現在では既卒のサポートを専門としたサービスもあります。
とはいえ、具体的にどんなサービスを使ったら良いのかわからないと思いますので、既卒生から一念発起して内定2社を獲得した私のオススメサービスを紹介します。
(参照:厚生労働省_3年以内既卒者は新卒枠で応募受付を!!)
就活に失敗してフリーターになったら、既卒専門サイトを活用するのがおすすめ

「フリーターから正社員を目指すには、どんな就職サイトを使えばいいんだろうか」と悩んでいる方も多いはずです。
しかし、探せば、大卒フリーターに正社員の求人を紹介してくれるサイトはいくつもあります。
リクナビ・マイナビ
厚労省の通達により、大学卒業後3年以内なら、企業は新卒枠で選考をしてくれます。リクナビ・マイナビは「既卒可」の条件で求人を絞り込み検索できるので、気になる求人にはチャレンジしてみましょう。知名度の高い大企業(マツダ等)も、既に大学を卒業した人を受け入れています。
大学を卒業してしまっていると多少不利になりますが、実務経験なしで大企業の選考を受けられるのは、既卒3年以内の間だけ。積極的にチャレンして下さい。
既卒専門の就職サイトも視野に入れる
大学を卒業した後に、フリーターから正社員の内定をとるには、「ウズキャリ既卒」や「ハタラクティブ」などの既卒向けの就職サイトも選択肢にいれた方がいいです。
既卒向けの就職サイトに求人を出している企業は、新卒にこだわりがないので、大学を卒業した後でも内定が出やすいのです。
内定をもらう確率を上げるには、リクナビだけでなく、既卒向けの就職サイトもあわせて活用するべきです。
既卒専門のサイトでは内定率が公表されており、ウズキャリ既卒は86%、ハタラクティブは約80%と非常に高くなっています。(いずれも2019年11月時点での公式サイトを参考)
新卒の内定率は79.9%ですから、それを上回る数字です。既卒専門サイトを上手く活用すれば、卒業後フリーターをしていても、正社員の内定を決めることができます。
求人数 | サポート | 満足度 | 特徴 | |
---|---|---|---|---|
DYM就職 | 相談からの内定獲得率96% | |||
ウズキャリ既卒 | サポート充実&ブラック企業徹底排除 | |||
第二新卒エージェントneo | 満足度No.1のバランス重視 | |||
マイナビジョブ20sアドバンス | 2018年4月~2019年3月卒業生のみ | |||
ハタラクティブ | 既卒・フリーターに強み |
フリーターからでも優良企業の求人に出会える

「卒業後、フリーター期間が長いから、ブラック企業の仕事しかなさそう」と不安になり、就職活動に二の足を踏んでいる方も多いのではないでしょうか?私も同じように、「既卒で紹介してもらえる仕事なんて、ブラックばかりでしょ?」と思っていました。
意外と良い求人がある
しかし、実際は違いました。例えば、前述したハタラクティブを利用した際、紹介された求人の半分以上が上場企業の求人でした。もちろん、BtoBのメーカーやシステム会社など、長期的なキャリアが築けそうな求人です。
「フリーターから正社員になれる仕事=歩合制営業など」のイメージがあったので、これはかなり意外でした。
若手フリーター向けに良い求人が増えてきている理由
私の中に「フリーターからでも正社員になれる仕事=ブラック企業」のイメージがあったので、キャリアアドバイザーにその疑問をぶつけてみました。すると、彼は
「確かに、昔は既卒向けの求人は条件が悪いものが多かった。ただ、好景気で新卒採用が売り手市場(学生が選ぶ側になる)になったため、知名度のないBtoB企業は、上場企業などの優良企業でも若手人材を確保できなくなった。だから、若手を確保するため、既卒・フリーターも積極採用する企業が増えた」
と説明してくれました。現在は景気がよくなっているため、企業の採用需要も高くなり、「絶好の就職時期」といえるそうです。
フリーター期間が長ければ長くなるほど、だんだん不利になっていくので、できるだけ早く行動を始めましょう。
監修者プロフィール

- 運営者:フジワラ
- 27歳の元既卒生。 大学在学中から続けていた塾講師のアルバイト経験のみだったが、一念発起して就職活動に取り組み、既卒の立場で2社から内定を獲得。実体験を元にした確かな情報提供を心がけていきます。
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