「既卒だと、中小・零細企業にしか内定できない。お先真っ暗だ」と思っていませんか?確かに、既卒になると、新卒の時とくらべて受けられる企業が少なくなりますし、「一度就活に失敗した人」とみなされ不利になります。
しかし、戦い方次第では、既卒でも大手企業に内定することが出来ます。そこで、実際に既卒として就職して、上場企業の部品メーカーから内定をとった私が、既卒で大手企業に内定するコツを詳しくご紹介します。
最初から諦めない!大手ほど既卒に優しい
既卒が大手企業に内定できない主な原因は「既卒には大手なんて無理だ」と最初から諦めてしまっているからです。最初から受けすらしないので、そもそも内定ができない、当たり前ですね。
大手企業のほうが既卒を積極的に採用している
しかし、実は「大手企業の方が既卒採用に積極的」であることがデータにより示されています。
以下は、人材採用コンサルティング会社のHRプロの調査で、企業の規模ごとに分けて、既卒の学生をどのように採用活動で扱ったかを調査しました。結果が以下のグラフです。
従業員1001名以上の大企業では、「既卒を新卒枠で採用選考し、内定を出した」が36%もあります。一方で、301名〜1000名の中堅企業では、22%、300名以下の中小企業では、10%になっています。
意外かもしれませんが、「大手ほど既卒を積極的に採用し、企業の規模が小さくなるほど、既卒を採用していない」ことがわかるのです。
大手企業が既卒を採用する理由
大手企業は採用枠が多いため、様々なタイプの学生を採用する余裕があります。既卒で苦労していたり、様々な経験をしている人を「人材の多様性の確保」のために採用するわけです。
一方で、中小企業はそれほど余裕がありません。採用枠自体が少ないですから、キズのない新卒の学生で埋まってしまうのです。
だから、「既卒だから、無理」と諦めずに大手企業も積極的に受けていきましょう。既卒が受けられる大手有名企業は以下の記事でまとめておいたので参考にしてください。
既卒/フリーターの就活に強い!無料登録しておくべき神サイト
既卒で就職活動を頑張りたいけれど、「どんな就職サイト/サービスを使って就活すればいいの…?」と、悩んでいませんか?
そこで、私が既卒として就活した時に利用した、「既卒歓迎」のホワイト企業の求人を紹介してくれる就職サイトをご紹介します。無料なので登録しておいて損はないと思います!
新卒向けナビサイトを活用しよう
既卒はリクナビ・マイナビは使えない…と思っていませんか?どちらのナビサイトでも、かなりの数の「既卒可」求人があるので、上手く使えばエントリー先をどんどん見つけていくことができます。
厚生労働省が企業に「若者の就業安定化のため、既卒3年以内は新卒採用枠で扱うように」と要望を出しているので、既卒でも卒業後3年以内なら、新卒向けのナビサイトが利用できます。
リクナビは既卒もガッツリ使える
リクナビは「既卒可」の条件で絞り込んで検索することができます。「そんなに求人あるの?」と思うかもしれませんが、「上場企業」「既卒」で検索すると、1000件以上の求人がヒットします。
既に述べたように、意外と既卒を受け付けている企業は多いのです。
マイナビも使える
マイナビもリクナビと同じく「既卒可」の条件で求人を検索することができます。
たとえば、マイナビは
既卒可の求人」という条件で求人を検索できます。検索してみればわかりますが、上場企業クラスの求人がかなりたくさん見つかります。
このように、リクナビ・マイナビも就活生だったころと同じように使えるので、ガンガン使っていきましょう。
既卒はネガティブクエスチョンに備えよう
ここまで前向きなことを書いてきましたが、既卒就活が厳しいのは事実です。実際、マイナビの調査によれば、既卒の就職率は30%で、新卒の就職率68%と比べれば、かなり低いと言わざるを得ません。
既卒が不利になるのは「一度就職活動に失敗した人」という色眼鏡で相手から見られてしまうからです。だから、たいていの面接で「なぜ既卒になったのか?」「就職活動はどうしたのか?失敗したのか?」「卒業後は何をしていたのか?」などのネガティブクエスチョンを聞かれます。
これらの質問に上手く答えなければ、「失敗をしても、反省・成長できない人材」とみなされてしまいます。
体感としては70%くらいの確率で聞かれるので、今あげたような質問には必ず想定問答を用意しておきましょう。
以下の記事では、回答例つきで、既卒面接でよく聞かれる「既卒になった理由」「空白期間についての説明」の答え方を解説しています。
模擬面接で弱点を把握しよう
新卒で内定をもらえなかった場合、「面接に何らかの問題点がある」ケースが多いです。この問題点を放置したままでは、いくら企業を受けても就活は上手くいきません。ましてや大手企業の内定なんて夢のまた夢です。
だから、模擬面接をして、自分の面接の弱点を把握しなければなりません。
模擬面接を受けるには、「ハタラクティブ」という就職エージェントサービスが便利です。このサービスは登録すると、専任のキャリアコンサルタントがつき、無料で履歴書の添削や、模擬面接による面接指導をしてくれます。
模擬面接を受けると面接力が一気に上がる
私は模擬面接を受けて「話している内容は悪くないが、早口すぎるので、自信がなく、コミュニケーション能力に欠ける印象を与えている。今の3倍ゆっくり話すように練習しよう」と指摘を受けました。指摘を取り入れ、練習を重ねたところ、面接官の反応がぐっと良くなりました。
就活が上手くいかない場合、面接に問題があることが多いです。模擬面接を使い、自分の弱点を把握しましょう。
既卒には必死さが求められる
マイナビの調査によれば、2014年の就活で内定をとれた人のエントリー数は55社、エントリーシート提出数は20社だそうです。一方で、内定をとれなかった人のエントリー数は20社、エントリーシート提出数が11社となりました。
この結果からわかるように「企業を受けている数」は、内定のしやすさと大きな相関関係があります。考えてみれば当たり前で、受ける企業が多ければ多いほど、チャンスが増え、内定する確率が上がるからです。
既卒になると「どうせ駄目だから…」と消極的になりがちです。しかし、既卒だからこそ積極的に行動しなければならないのです。
新卒採用一括主義の日本では、若い人材は年齢を経れば経るほど、採用市場で不利になります。だから、一刻もはやく行動を開始し、内定を勝ち取りましょう。
監修者プロフィール
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