「専門学校を中退したけど正社員になりたい!」と思う一方で、
疑問
- 専門学校中退者の就職活動の難易度は高いのか?
- 中退理由はどう伝えれば良いのか?
- 内定を獲得するコツを教えてほしい
と悩んでいませんか?
実際に専門学校を中退してしまった場合には、就活にどのような影響が生じるのでしょうか。結論からいえば、専門学校を中退することは就活にはマイナスになります。私の友人も専門学校を中退した際は就職がなかなか決まらず、焦っていました。
ただですね。印象が悪化しないように中退理由を伝えるなど就活の方法を工夫すれば、正社員への就職は難しくありません。
そこで今回は専門学校中退から正社員への就職を成功させた友人へのインタビューを元に、専門学校中退者の就職率や専門学校中退の就職が不利になりやすい原因や内定を獲得するコツについて解説。加えて、専門学校中退者の履歴書の書き方についても参考として紹介するので、ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
専門学校を中退する前に知っておきたい2つのこと
まず、まだ専門学校に在学中でこれから中退を考えている人は、一度立ち止まって考えてみてください。専門学校を中退した後、明るい未来が待っているかどうかは、人それぞれです。
確かに専門学校中退後に成功している人もいます。起業して成功した人、フリーランスとして活躍している人、自分の好きなことを仕事にして働いている人などです。
しかし、専門学校中退後に失敗している人もたくさんいます。だからこそ専門学校中退を決める前に、まずこれから待ち受ける事実についてよく考えてみましょう。
就職は厳しくなる
専門学校中退者が正社員就職をする難易度は高くなります。事実、独立行政法人労働政策研究・研修機構の調査によると、専門学校を中退した人の正社員就職率は36.1%でした。
一方で、文部科学省の「令和3年度大学等卒業予定者の就職状況調査」によると、専門学校を卒業した人の就職率は94.7%でした。つまり、専門学校を卒業しているかどうかで約60%もの差がつくのです。やはり、専門学校の中退歴は就職活動で不利に働きますね。
最終学歴が高卒になる
専門学校中退でも高卒扱いとなる理由は、現在最終学歴は「もっとも高い水準の教育機関を卒業した経歴」となっていることによります。つまり、専門学校を中退したということは、自身が卒業した学校の中でもっとも高い水準の教育機関は高校。そのため、最終学歴が「高卒」扱いとなってしまうのです。
ただし、高校よりもレベルの高い専門学校というものに入学できたことそのものを評価して、最終学歴を「専門学校中退」としてみる企業もあります。ただし基本的には専門学校中退の場合はそのまま高卒となることが多いので、このような企業は少数派であることも押さえておきましょう。
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どうして専門学校中退者の就職は不利になりやすい? 5つの原因
専門学校中退は就活でネックになるポイントです。ただですね。中退歴があると具体的に何が不利になるか分からない人もいるでしょう。
そこでここでは、専門学校中退の就職が不利になりやすい原因を紹介します。
専門学校中退の就職が不利になりやすい5つの原因
- 最終学歴が高卒になり応募できる求人が少ないため
- 中途採用枠での応募になるため
- すぐに辞めてしまうと懸念されてしまうため
- 長い空白期間がある場合が多いため
- 中退理由がマイナスな評価につながりやすいため
①応募できる求人が少なくなるため
高卒と専門学校卒の求人数は、専門学校卒の方が多いです。厚生労働省の「一般職業活動状況調査」によると、2022年11月時点の求人倍率は、高卒が1.07倍、専門学校卒が1.47倍となっています。これは、専門学校卒の方が高卒よりも多くの求人があるということです。つまり、専門学校を中退すると応募できる求人件数が少なくなってしまうということがわかるのではないでしょうか。
現在では「学歴不問」として求人を募集する企業も増えていますが、一方で求人には応募条件で「大学卒業以上」「専門学校卒業以上」など学歴が示されている場合もまだ数多くあります。
先ほど解説した通り、専門学校中退者の最終学歴は高卒になります。つまり「学歴不問」「高校卒業以上」「未経験歓迎」の求人にしか応募ができないのです。また、未経験者歓迎であっても、大卒でなくてもOKとは限らないところもあります。そのため、大卒に比べて就職先の選択がかなり限られてしまうのです。
②途採用枠での応募になるため
専門学校の中退者は専門学校を卒業していないので、新卒枠に応募することはできません。前述したように「高卒」や「専門学校中退」という学歴での中途採用の応募になる場合が多いでしょう。
しかし、中途採用枠は即戦力を求めている企業が多く、中退者は競争に勝つことが難しいです。
実は厚生労働省の定めた「青少年雇用機会均等法」により、高校卒業3年以内なら高卒の新卒枠で応募することは可能です。つまり、専門学校中退でも、上記の条件を満たしていれば、高卒の新卒で応募できます。
しかし、実際は企業は能力がほぼ同じ新卒と中退者なら新卒を選ぶ傾向があります。中退者は継続力に問題があると判断されやすいためです。
そのため、中途採用枠の「学歴不問」「高校卒業以上」「未経験歓迎」という求人を見つけたら、そうした案件自体が非常にレアなので応募するしかありません。ただし、レアな案件であれば競争率も高く、結局就職が不利になってしまいます。
③持つスキルが特化していることがネックになりやすいため
専門学校は、その名の通り特定の技術や専門スキルを磨く場であり、たとえば介護系の専門学校に通っていた人が、専門学校を中退して突然Webデザイナーになりたいというのはスキル的に難しいといえます。
また、選考でも「介護系の学校に通っていたのに、なぜWebデザインを志すのか?」といった質問が出る可能性が十分考えられるでしょう。その企業への志望動機の説得力はかなり薄く、採用企業側が納得できるだけの理由を用意しなければなりません。
そのため、保有スキルと大きく異なる道へ進むことは非常に困難だといえるため、専門学校中退後の就職が不利になるのです。
在学期間が短いと専門職への就職も難しくなる
専門学校に通っていたからといって、専門学校を中退してその専門職に就こうとしても、1年以内に退学してしまうと肝心のスキルも身に付いていない可能性があります。その結果、就職活動において有利なポイントが欠けることで、就職が難しくなることがあるのです。
専門学校では短期間で特定の専門知識やスキルを身につけることが期待されています。しかし、早期退学した場合には、充分な学習や実践経験が得られず、武器になるスキルが不足してしまいます。
専門職に就こうとしても、それ以外の職に就こうとしても、中退してしまってはどちらにも転べなくなってしまうのです。
すぐに辞めてしまうと懸念されてしまうため
専門学校を中退するということは、数カ月〜1年と少しという短期間で学校を辞めているということ。その事実によって、「会社も同じように、同じような短期間で離職してしまうのでは?」と考える採用担当者は多いかもしれません。
短期離職されると、企業側は採用・教育コストが無駄になったり、一から採用をやり直したりという負担が生まれます。それは企業にとって大きな損失です。
なぜならば、なぜなら、企業は求人広告や採用プロセスに費用と時間をかけているからです。また、新入社員には研修や教育が必要です。さらに、早期退職によって業務の中断や引継ぎの問題が生じます。
そのため、採用者が長期的なキャリアや意欲を持ち、組織に貢献できる人材を選択する傾向が強いのです。
履歴書に中退歴は記載されているので、書類選考の時点で門前払いされる可能性もありますね…。
就業意欲の低さも心配の種になる
専門学校中退者は、就業意欲の低さも疑われることが多いです。さらに空白期間が3カ月以上あると、一般的には就業意欲が低いとみなされる傾向があります。だから短期離職につながる可能性があると考えられるのです。
就業意欲が低いと判断されるのは、専門学校への毎日の通学という習慣が安定しておらず、雇用継続へのコミットメントが低いとみなされるからです。
事実、2022年10月に厚生労働省が発表した「学校基本調査」によると、専門学校中退者の就職率は61.6%で、就職までの平均期間は12.4か月でした。この結果からわかるように、専門学校中退者の就活は1年以上の長期間となっていることがわかります。
そして実際に、空白期間が3ヶ月以上あると就業意欲が低いとみなす採用担当者は多いのです。これが採用を避けられる可能性へつながります。
中退理由がマイナスなイメージにつながりやすいため
「途中でやめる」という事象は、一般的にはネガティブなイメージを持たれがちです。「やめる」という行動が、信頼性や物事へコミットする力の欠如を連想させるため、就活において不利になる可能性があります。
具体的にどのようなイメージがつくのかを以下に説明します。
ルールや規則を守れない
入学したら卒業までの期間を居続けるというのはある意味暗黙のルールです。これを守れないことは、就活においてもマイナスのイメージに受け取られてしまう可能性があります。
社会人において、ルールを守ることは絶対に必要なことです。ルールを守らないと、自分自身だけではなく周りの人や所属している企業にまでさまざまなリスクを及ぼす可能性があります。
たとえば、商談で約束の時間に遅れるのは相手に失礼ですよね。ビジネスシーンにふさわしい服装をするというマナーが守れていないのも同様に失礼です。また納期を守らなければ信頼を失い、今後の取引が困難になる可能性があります。こういったルールを守らない行為は、その企業にとってのビジネスチャンスを逃す可能性があります。
ルールを守れない人には、信頼を失う、取引先との取引が困難になる、仕事のミスや事故が発生しやすい、などのリスクが高い傾向があります。こういったことから、専門学校を中退している人にはマイナスのイメージがついてしまう可能性があるのです。
コミュニケーションが苦手
先生との相性や人間関係の調和が合わないなど、専門学校の中退理由にはコミュニケーションの下手さが関係していることもよくあるものです。しかし、企業においても、コミュニケーションは重要な要素です。
仕事は基本的にチームや複数人で取り組むことがほとんど。円滑な業務遂行やチームワークを築くためにはコミュニケーション能力が求められます。中退という事象から、入社後に円滑な人間関係を築けない、協調性や協力意欲に欠けるのではと受け取られてしまう恐れがあります。
適応能力に欠けている
いざ意気込んで専門学校に入学したものの、クラスメイトとそりが合わなかったり、人間関係が上手くいかなかったりしたことで中退を検討することもあるでしょう。
こういった中退理由の人は、新しい環境での生活にうまく適応できるのかという不安が感じられる恐れがあります。これにより、会社という新しい環境でもなじめないのではないか、そしてまたすぐにやめてしまうのではないかと思われてしまうかもしれません。
意志が弱そう
自分でスキルを特化させたいと思い入学したにもかかわらず途中でやめてしまうことは、意思を突き通せない傾向を示しています。このような行動は、仕事においても避けるべきことです。
企業は、困難な状況や挑戦に立ち向かい、目標を達成する意志を持った人材を求めています。
中途半端にあきらめたり、めげたりする姿勢は、将来取り組む課題やプロジェクトに対しても同様の態度を示していると受け取られてしまうことも考えられます。
専門学校中退者が内定を獲得するための5つのコツ
専門学校中退が就職で不利に働く原因が分かりました。中退歴は消せませんが、採用担当者が抱く中退者への悪い印象を緩和させることはできます。
逆にそれさえできれば、専門学校中退者でも内定獲得に大きく近づけるのです。そこでここでは、専門学校中退者が内定を獲得するためのコツを5つ紹介します。
専門学校中退者が内定を獲得するための5つのコツ
- フリーター特化型就職エージェントを利用する
- 早めに就職活動を開始する
- 中退理由は前向きに伝える
- 中退後に取り組んでいることをアピールする
- 長期的に定着できることをアピールする
①フリーター特化型就職エージェントを利用する
専門学校中退者が「フリーター」特化型のエージェントを選ぶ必要がある理由は、新卒用の就職エージェントでは十分なサポートを受けることが難しいからです。
一般的なエージェントは、大学や専門学校卒業生を求める求人を多く抱えています。また、大学・専門学校での学びを十分に得ている人に向けたサポートをしているため、専門中退者が新卒用エージェントを利用しても、そもそも求人の条件が合わないうえ、自身の経歴に適したサポートを受けることが難しいのです。
一方、「フリーター」特化型のエージェントは、専門学校中退者が直面する就職に関する問題やニーズを理解し、それに適したサポートを提供することを専門としています。就職活動の情報が少ない、就職活動のノウハウが少ないという不安があっても大丈夫。
フリーター特化型エージェントは、専門学校中退者の就活における課題や不安を理解し、適切なアドバイスや指導を提供します。企業研究や自己分析などの就活のノウハウや情報収集の支援、面接対策や自己PRの指導など、専門学校中退者が成功するために必要なスキルを身につけることができます。
- 無料カウンセリング
- 求人紹介
- 面接対策
- 応募書類の添削
- 内定後の収入交渉
- 面接日の日程調整
- 推薦状の記入
特に面接対策では面接の度にフィードバックがもらえます。改善すべき点と良かった点がわかるので、着実に選考突破へ近づいていけるんです。またキャリアアドバイザーは企業の採用担当者と密接な関係を築いています。応募者をプッシュしてもらえ、「〇〇さんの推薦なら面接してみようかな」と、選考を突破しやすくもあります。
既卒サービス「ハタラクティブ」
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- 担当コンサルタントが内定獲得まで完全フォロー
- 厳選した企業の未経験OK求人を紹介してもらえる
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②早めに就職活動を開始する
専門学校中退者が内定を獲得するには、早めに就職活動を開始しましょう。なぜなら、何も行動を起こさないでいると履歴書の空白期間ができてしまうため。
中退者には怠惰な印象を持ったり、就業意欲が低いと判断する採用担当者もいるので、空白期間が長引くほど就職が不利になってしまいます。
事実、厚生労働省が2020年に公表した「平成30年度 若年者の雇用状況」によると、正社員になれた者の割合は
- フリーター期間が半年以内の場合:70.4%
- フリーター期間が1年以上3年未満の場合:58.9%
- フリーター期間が3年以上5年未満の場合:47.4%
フリーター期間が長くなると正社員になれた人は大きく割合を下がってしまっています。つまり早めに就職活動を始めた方が内定を獲得できる可能性が高いということ。
中退を決めた時点で就活をスタートするくらいのスピード感で就活に取り組むようにしましょう。
③中退理由は前向きに伝える
正直にネガティブな理由を伝えることは避けるべきです。多くの専門学校中退者がネガティブな理由で中退していることは事実ですが、それを正直に述べると就活において不利な印象を残します。企業側から「やる気がない」「責任感がない」と判断される可能性があるからです。そのため、中退理由は前向きにまとめるようにしましょう。
- 他にやりたいことがあった:辞めた理由を明確にする→そのために実際に行動を起こしている
- 学校がつまらなかった:事前に調べておくべきだったと反省している→就職活動では反省を活かして情報収集を徹底している
難しい場合、前向きな印象にするには、反省点や今後の目標を伝えることや人間関係の調和をとるための自分なりの努力をアピールすることが重要です。
人間関係の調和を図るためには、たとえば、相手の話をよく聞いてお互いの意見を尊重し、理解し合うことが大切になります。また、自分の意見を主張する際には、相手の気持ちに配慮することも必要でしょう。このような今後の解決策も盛り込んで中退理由をまとめましょう。
上記のように、専門学校を辞めた理由とつながるその後の行動は採用担当者に前向きな印象を与えます。入社後の活躍できるアピールにもつなげられるかもしれませんね。
④中退後に取り組んでいることをアピールする
専門学校中退者が内定を獲得するには、中退後に取り組んでいることをアピールしましょう。中退後、就職のために取り組んでいることがあれば、それは就業意欲があることを示すことができます。中退というネガティブな印象を緩和することにつながるでしょう。
- 応募先企業の業務で役立つ資格・スキルの勉強をしている
- 作業手順の確立やタスク管理ツールを活用して、アルバイトの業務を効率的にこなせるように工夫している
特に応募先企業の業務で役立つ資格・スキルの勉強は志望度の高さをアピールできます。志望度が高ければ、その会社の選考に受かり就職するために、その会社での業務にかかわる知識を事前に付けておこうとしますよね。知識の取得には、体系的に知識を身に付けられるため資格の取得が一番です。
中退というマイナスな印象を払拭できるように、就職に向けて前向きに行動していることを伝えましょう。
⑤長期的に定着できることを伝える
専門学校中退者が内定を獲得するには、長期的に定着できることをアピールしましょう。前述の通り、企業は専門学校の中退者に対して「入社しても、専門学校と同じようにまたすぐ辞めてしまうのではないか」と、短期で辞めてしまうことを危惧しています。
だからこそ、職場で長期的に定着できるというアピールが専門学校中退者には欠かせません。そして、そのためには「長期的にこの会社にいる」という未来予想図を持っていると伝えることが効果的でしょう。
今後、入社したらどんなことがやりたいか、またどのように働いているか、数年後の自分がどのように活躍しているかを想像しておきましょう。「長く働けますか」とダイレクトにたずねられることは少ないと思いますが、志望動機の結びに盛り込んだり、「今後やりたいことは」などという質問で明快に答えられることで、「長く働けそう」と思ってもらえるでしょう。
転職エージェントのキャリアアドバイザーに相談すれば、採用担当者が納得するような発言にするためのアドバイスをもらえますよ。
専門学校中退者の履歴書の書き方
年 | 月 | 学歴 |
20〇〇 | 〇 | 〇〇県立〇〇高等学校 入学 |
20〇〇 | 〇 | 〇〇県立〇〇高等学校 卒業 |
20〇〇 | 〇 | 〇〇専門学校 入学 |
20〇〇 | 〇 | 〇〇専門学校 中途退学 (一身上の都合により) |
上記のように中退歴は記載するのが基本です。ここでは専門学校中退者の履歴書の書き方を紹介します。
専門学校中退者の履歴書の書き方
- 中退理由は「やむを得ない理由」or「前向きな理由」だけ記載する
- 中退歴は必ず記載する
中退理由は「やむを得ない理由」or「前向きな理由」だけ記載する
中退理由は「やむを得ない理由」か「前向きな理由」だけ記載しましょう。なぜなら、印象が悪くなる理由は面接で説明した方が良いためです。
余計な勘ぐりをされてしまい、書類選考で落とされてしまうかもしれません。その際は「一身上の都合のため」と記載しておくのがベターですね。
- 親の介護
- 経済的な事情
- 病気(今は完治しており、業務に支障がないことを記載する)
- 他にやりたいことが見つかった
- 海外留学
上記のような理由は面接官が中退した理由を納得しやすく、マイナスな評価につながりにくい傾向があります。
そのため、履歴書の中退理由は「やむを得ない理由」or「前向きな理由」だけ記載してみてください。
中退歴は必ず記載する
中退歴は必ず記載しましょう。中退歴を記載しなかったり、卒業と記載したりするのは学歴詐称に当たります。
- 入社後に発覚した場合は懲戒免職になる可能性があります。
一方、中退歴を記載しないと空白期間ができてしまい、その間はニートだったことになります。怠惰な印象がついてしまう可能性が高いのでおすすめできません。
また、面接官は質問のプロです。いくつかの質問で嘘を見抜かれてしまいます。前述した通り、採用活動の目的は一緒に働く同僚を探すことなので、信用できる人を欲しているんです。
大事な場面で嘘をつく人は信用できず、面接での評価はかなり悪くなります。そのため、履歴書の中退歴は必ず記載しましょう。
専専門学校中退者は就職しやすい職種を選ぶのも大切! おすすめ職種5選
専門学校中退者が就職する際に、内定獲得率の高い職種を選ぶことは重要です。
まず、内定獲得率が高い職種を選ぶことで、就活中に落とされ続けるという経験や空白期間が伸びてしまうことを避けることができます。自信を保ちメンタルの負担を減らしながら就活に取り組めるでしょう。
さらに、専門学校中退者を含めた未経験者が入りやすい職種は、未経験者を歓迎しているだけあって研修制度や教育プログラムが充実していることが多く、業務に徐々に慣れていくことができます。専門中退者が入りやすい職種を選ぶことは、就活中も入社後も良いことばかりなのです。
他のライバルも経験者ではないので、若さからポテンシャルで採用してもらえる可能性がありますよ!
営業職
営業は、商品やサービスを顧客に提案し、契約を獲得することを主な目的とする職業です。営業担当者は、顧客との関係構築やニーズの把握、提案の準備・プレゼンテーション、価格交渉、契約手続きなど、幅広い業務を担当します。
専門学校中退者が営業職に入りやすい理由としては、コミュニケーション能力や協調性などの人間性や、経験不足を補うやる気や仕事に積極的に取り組もうとする姿勢などの人間性が重視されることが挙げられます。
また、営業職の魅力は、チャレンジと成長の機会が多いほか成果に見合った収入の獲得などです。実力と成果次第で学歴関係なく年収を上げることができる職種なので、意欲のある人はぜひ挑戦してみてください。
エンジニア職
エンジニア職は、主にソフトウェアやハードウェアの開発、設計、保守などの技術的な仕事を担当する職業です。エンジニアはプログラミング言語やツールを使用して、システムやアプリケーションの開発や問題解決に取り組みます。
現在エンジニア職は経験者だけでは人手が追いつかず、未経験まで門戸が広がっています。IT業界はその需要や伸びに対して人が追いついておらず、人材不足が激しい業界です。その分、入社後の研修がしっかりしているところも増えてきており、未経験で飛び込んでも安心できる企業が多いです。
必要な技術もスキルも仕事に従事している中で身に付けられます。やる気次第、頑張り次第で高収入を目指すことも可能です。エンジニア職は、やりがいもあるうえに将来性も抜群な仕事です。
介護・福祉職
介護・福祉職は、高齢者や障害者の方々の日常生活のサポートやケアをおこなう仕事です。具体的な業務には、身体介助、食事や入浴の支援、生活相談、レクリエーションの企画などが含まれます。
専門学校中退者が介護・福祉職に入りやすい理由は、高齢化社会の進展に伴い介護・福祉職の需要が高まっていることが挙げられます。実務経験の有無よりも、ヒューマンスキル(コミュニケーション能力や協調性など)が重視されることも理由のひとつです。
社会貢献性が高い仕事であることは最大の魅力でしょう。人とのつながりも実感できるため、人の役に立つことが好きな人には向いています。また業務で必要な技術や資格は働きながら身につけられるので、未経験から飛び込んでも大丈夫ですよ。
施工管理職
施工管理職は、建築や土木工事などの現場で工程や品質の管理、安全管理、予算管理、進捗管理などをおこなう仕事です。
また、施工管理職の魅力は、プロジェクトの全体像を把握し組織との連携やリーダーシップを発揮することができることにあります。誰もが訪れるような建築物などをつくることに携われるのも魅力のひとつです。
専門的な職種と思われるかもしれませんが、専門学部や専門学校の卒業生だけでは人手が足りていないのが現状です。そのため未経験者も多く募集しています。実務経験を積み施工管理技士2級を取れれば自身の価値もさらに向上し、キャリアアップ・年収アップも臨めるでしょう。
公務員
専門学校中退者が公務員を目指せる理由は、公務員の採用選考では学歴はそれほど重視されない傾向にあるからです。もちろん、ポジションによっては学歴が必要なところもありますが、専門学校中退者でもアルバイトなどの社会経験を積み重ねれば、学歴に関わらず公務員になることは可能です。公平で透明な採用選考プロセスも特徴的であり、個人の能力や資質が適正に評価される環境が整っています。
ワークライフバランスがとれた職であることも作用して、中退者・卒業者問わず志望者も多いです。だからこそ、公務員は社会の発展や公益に貢献する役割であることを理解して志望しなければなりません。ビジネスのような利益追求はしにくいことを心得ておきましょう。そのような感情を持つ人にとっては向いていない職ともいえます。
専門学校中退者も内定獲得できる! 早めに就職活動を始めよう!
今回は専門学校中退者の就職率や専門学校中退の就職が不利になりやすい原因、内定を獲得するコツ、専門学校中退者の履歴書の書き方を紹介しました。
では、記事の内容をまとめます。
記事の内容まとめ
- 専門学校中退者の就職率は2〜3割程度
- 中退理由は前向きに伝える
- フリーター特化型就職エージェントを利用する
専門学校中退者の就職率は2〜3割程度と低いのが現状です。大きな原因は中退後の長い空白期間があるため。就業意欲や継続力の低さが露呈してしまい、採用を避けられてしまうんです。
そこで早めに就活を始めるのはもちろん、中退理由は前向きに伝えてみてください。特に専門学校を辞めた理由とつながるその後の行動があると、採用担当者に前向きな印象を感じさせます。
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繰り返しになりますが、就活は早めに始めた方が有利になります。就職を検討している場合は、今回紹介したフリーター特化型就職エージェントに無料相談だけでもしてみてはいかがでしょうか。
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監修者プロフィール
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