疑問
- 正社員と派遣社員はどちらの方がメリットがあるの?
- 派遣の方が給料が良い場合があるので迷っている
- 派遣社員から正社員になれるのか?
と悩んでいいませんか?
実際、私の友人も派遣社員時代は次の転職で正社員になるor派遣社員になるかで迷っていました。
ただですね。価値観やライフスタイルによって正社員向きか派遣社員向きかが分かるんです。一概に正社員が良いわけでも派遣社員が良いわけでもありません。自分に合った働き方を選択すべきなんです。
そこで今回は派遣社員と正社員の勤務経験がある友人へのインタビューを元に、正社員と派遣社員でどちらを選ぶべきかの判断基準や派遣社員の主な種類、正社員と派遣社員のメリット・デメリットを紹介します。
目次
正社員と派遣社員はどっちがいい?それぞれの判断基準
正社員と派遣社員を選ぶ際のポイントは自分の価値観やライフスタイルに合った選択をすることです。
正社員は安定している、派遣社員は時間の融通が効くなど固定概念に囚われず、自分なりの選択をしましょう。
そこでここでは、正社員と派遣社員でどちらを選ぶべきかの判断基準を紹介します。
正社員と派遣社員はどっちがいい?それぞれの判断基準
- 安定志向+キャリアを積んでいきたい人は正社員がおすすめ
- すぐに新しい環境に馴染める+プライベートを重視したい人は派遣社員がおすすめ
安定志向+キャリアを積んでいきたい人は正社員がおすすめ
安定志向+キャリアを積んでいきたい人は正社員がおすすめです。
正社員として入社すると、責任のある仕事を任せてもらえます。資格取得支援や研修など教育体制が整っている企業も多く、キャリアを積みたい人には持ってこいなんです。
また、無期雇用なので一つの会社で定年まで働き続けることもできます。毎月固定給が支給され、勤続年数や昇進によって定期的に年収も上がる場合がほとんどです。
そのため、安定志向でキャリアアップしたい人は正社員の求人へ応募しましょう。
すぐに新しい環境に馴染める+プライベートを重視したい人は派遣社員がおすすめ
すぐに新しい環境に馴染める+プライベートを重視したい人は派遣社員をおすすめします。派遣社員は基本的に定時上がりできる場合が多いんです。
一方、正社員は繁忙期は残業が多くてなかなか帰れなかったり、上司の帰った後にしか帰れないなんて古い慣習が残っていたりする場合もあります。
また、派遣社員は法律上、3年以上一つの組織で働き続けられないんです。同じ会社にいたい場合は部署を異動するしかありません。
そのため、すぐに新しい環境に馴染めて、プライベートを重視したい人は派遣社員の求人へ応募しましょう。
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派遣社員は主に4種類に分類される
派遣社員といえば、派遣社員に登録して派遣先企業を紹介される一般派遣を想像する人が多いかもしれません。しかしですね。他にも働き方や目的が異なる派遣社員が存在するんです。
そこでここでは、派遣社員の種類を4つ紹介します。
派遣社員は主に4種類に分類される
- 一般派遣とは派遣先企業と派遣会社間で雇用契約を結んで仕事をする働き方のこと
- 紹介予定派遣とは派遣社員として働きながら正社員になることを目指す働き方のこと
- 無期雇用派遣とは契約期間が5年以上で派遣社員が希望すれば契約を無期雇用契約に変更できること
- 常用型派遣とは派遣会社に正規雇用されている社員が、別の会社に派遣社員として派遣される勤務形態のこと
一般派遣とは派遣先企業と派遣会社間で雇用契約を結んで仕事をする働き方のこと
ここがポイント
一般派遣とは、派遣先企業と派遣会社間で雇用契約を結んで仕事をする働き方のこと。
まず一般派遣では求職者が派遣会社に登録します。例えば、派遣会社Aから紹介を受けて、派遣先企業Bで働くのが一般的な働き方です。
派遣先企業または派遣社員個人の派遣期間制限を超えると、雇用契約も終了になり、再度雇用契約を結ぶ必要があります。
紹介予定派遣とは派遣社員として働きながら正社員になることを目指す働き方のこと
ここがポイント
紹介予定派遣とは派遣社員として働きながら正社員になることを目指す働き方のこと。
紹介予定派遣では一度職場で働くことで、企業の実態を知ってから入社できるのが最大のメリットです。企業側も派遣社員側も有期雇用契約を結ぶ前にミスマッチを防げます。
ただですね。派遣社員側が今後もこの企業で働きたいと思っても、確実に就職できるわけではありません。
6ヶ月間、試用期間として働いた後に、企業側と派遣社員側の双方の合意が必要になるためです。
例えば、企業側に体育会系の社風とマッチしていないと判断されたり、営業スキルが低いとみなされたりする場合は契約に合意してもらえません。
正社員になることを前提に働いていても断られる可能性があるんです…。
無期雇用派遣とは契約期間が5年以上で派遣社員が希望すれば契約を無期雇用契約に変更できること
ここがポイント
無期雇用派遣とは契約期間が5年以上で派遣社員が希望すれば契約を無期雇用契約に変更できること。
契約期間が5年を超えた時に派遣先企業から雇用の打診があった場合は派遣社員本人が希望すれば、無期雇用契約に変更できます。
しかしですね。派遣元の会社と契約を結ぶため、雇用形態は正社員ではなく、派遣社員のままです。一方で正社員のように月給制になり、福利厚生の対象になります。
そのため、無期雇用になるメリットがあるのかをきちんと確認しておきましょう。
常用型派遣とは派遣会社に正規雇用されている社員が別の会社に派遣社員として派遣される勤務形態のこと
ここがポイント
常用型派遣とは派遣会社に正規雇用されている社員が、別の会社に派遣社員として派遣される勤務形態のこと。
常用型派遣と上記の派遣との違いは、『正社員であること』と『派遣先企業との契約期間が終了している+どこにも派遣されていない時も給与が発生すること』です。
正社員なので雇用や給与が安定したり、転職活動でも正社員として専門性のある職歴をアピールできたりします。
一方、フルタイム勤務+残業も発生するので、派遣社員のような時間の融通はあまり利きません。そのため、様々な環境で働きたいけど、雇用や給与は安定させたい人におすすめですね。
どっちがいい?正社員と派遣社員のメリット
ここでは正社員と派遣社員のメリットを紹介します。自分にはどちらが向いているのかを考えてみてくださいね。
正社員の4つのメリット
正社員のメリットは経済的な安定性が高いことですね。キャリアも構築していけるので将来も安泰な傾向があります。
正社員の4つのメリット
- 雇用が安定している
- 賞与や退職金制度がある
- 福利厚生が充実している
- キャリアアップしやすい
雇用が安定している
正社員のメリットは雇用が安定していることです。
法律上、正社員は理由なく解雇されることがありません。加えて、前述した通り、無期雇用なので一つの会社で定年まで働くことも可能なんです。
一方、派遣社員の場合は『3年間で契約終了』+『解雇も可能』なので、雇用が安定しているとは言い難いでしょう。
賞与や退職金制度がある
正社員のメリットは賞与や退職金制度があることです。
賞与は額面給与の1〜2.5倍程度なので、かなり額が支給されます。ボーナスが入ったら、贅沢をしたり、一気に貯金したりするなど仕事のモチベーションにもつながるんです。
また、退職金に関しては勤続年数が長いほどもらえる額がアップしていきます。
一方、派遣社員の場合は基本的にボーナスや退職金は支給されません。
正社員と月収がほぼ同じでも、生涯年収で大きく差が開く可能性がありますね…。
福利厚生が充実している
正社員のメリットは福利厚生が充実していることです。
- 社会保険料
- 通勤手当
- 家賃補助
- 社員食堂
- 資格手当
特に家賃や交通費はコンスタントにかかってくるので、手当として支給されるとかなり貯金額にも差が出ますね。
もちろん、派遣社員でも福利厚生が受けられる企業もありますが、正社員限定の手当も存在するかもしれません。
キャリアアップしやすい
正社員のメリットはキャリアアップしやすいことです。
正社員の場合は中長期的に人材を育成していきます。研修や先輩社員からの指導により徐々に力をつけていき、スキルアップしていくんです。
実績を挙げていけば、出世したり、転職活動で市場価値の高い存在になったりして、今よりレベルの高い会社へ入社できるかもしれません。
派遣社員の4つのメリット
派遣社員なら仕事よりプライベートを充実させられるような働き方ができます。正社員より融通が利くのは特に子育て中の主婦層にはありがたいですね。
派遣社員の4つのメリット
- 責任が比較的軽い
- スキルを活かした仕事を選べる
- 契約終了後は派遣会社が次の派遣先企業を紹介してくれる
- 正社員より給与が高い場合がある
責任が比較的軽い
派遣社員のメリットは責任が比較的軽いことです。派遣社員はプロジェクトリーダーなど大きな責任が伴う仕事を任せられる場合がほぼありません。
業務からプレッシャーを感じたり、成果を上げるために長時間残業したりして、ストレスを感じることは少ない可能性があります。
スキルを活かした仕事を選べる
派遣社員は働く部署が決まっている状態で応募するため、自分のスキルを活かした仕事を選べます。
しかし、正社員は希望した部署へ配属されない場合も多いので、やりたい仕事ができずに転職することもあり得るんです。
例えば、必ずインテリアデザインの部署で働きたい場合は、派遣社員として働くのも一つの手段かもしれません。
契約終了後は派遣会社が次の派遣先企業を紹介してくれる
派遣社員のメリットは、契約終了後に派遣会社が次の派遣先企業を紹介してくれることです。派遣社員は契約更新されなかった場合は次の派遣先企業を紹介してもらう必要があります。
基本的には派遣会社がおすすめの企業をピックアップしてくれるので、受け身の状態でも問題ありません。
正社員の場合は主体的に転職活動を行う必要があるので、メリットだと感じる人もいますね。
正社員より給与が高い場合がある
派遣社員のメリットは正社員より給与が高い場合があることです。
企業よっては正社員でも『労働時間が長い』+『薄給』の場合があります。自給換算すると、正社員より定時で帰宅できる派遣社員の方が給与が高くなるかもしれません。
私の友人も正社員時代より派遣社員の方が給与が上がったケースもありますね。
そのため、正社員より効率良くお金を稼げる場合もあるんです。
どっちがいい?正社員と派遣社員のデメリット
ここでは正社員と派遣社員のデメリットを紹介します。自分にはどちらが向いているのかを考えてみてくださいね。
正社員の4つのデメリット
正社員は拘束時間が長く、仕事中心の生活になりがちです。他の優先すべき時間がある場合は不向きかもしれません。
正社員の4つのデメリット
- 人事異動には逆らえない
- フルタイムで働く必要がある
- 残業や休日出勤がある
- 希望部署に配属されるとは限らない
人事異動には逆らえない
正社員のデメリットは人事異動に逆らえないことです。
例えば、社員は会社から辞令が出れば、地方や海外でも転勤したり、全く経験のない部署でも仕事をしないといけません。個人の希望は優先されない場合が多いですね。
ただですね。『エリア限定採用』を募集している企業や本社しかない企業もあるので、転勤だけは避けたい人はそういった求人を探してみましょう。
- 基本的にエリア限定採用は総合職採用より給与が低い傾向があるので、『転勤なし』と『給与』を天秤にかけてどちらに応募するかを検討してみてくださいね。
フルタイムで働く必要がある
正社員のデメリットはフルタイムで働く必要があることです。
例えば、正社員はフルタイム(9時〜18時など)で拘束されてしまいます。加えて、2時間程度の残業がある場合、平日の自由な時間はほとんどありません。
一方、派遣社員は時短勤務や週3日勤務など時間に融通を効かせることができます。正社員でも時短勤務を取り入れている企業は多いですが、現状は業務的に余裕のある大企業がメインです。
そのため、フルタイムで働くことがネックになる場合がありますね。
残業や休日出勤がある
正社員のデメリットは残業や休日出勤があることです。
正社員は会社規則により定時や年間休日が定められています。また、一定の残業時間を超えないと残業代が出ない固定残業制度を導入している企業もあるので、応募時に確認しておきましょう。
ここがポイント
固定残業制度とは、給与の中にあらかじめ一定時間分の残業代を含ませておく制度のこと。例えば、「月20時間の残業代を含む」と求人票に記載されている場合は月20時間まで残業代は出ない。
一方、派遣社員は契約に記載されていない場合は基本的に残業や休日出勤に応じる必要がありません。
加えて、派遣社員なら契約時に子育てなど理由があれば、勤務時間を調整できますね。
希望部署に配属されるとは限らない
正社員のデメリットは希望部署に配属されるとは限らないことです。総合職採用の場合はどの部署に配属されるか分からない場合もあります。
転職活動では職種や部署で応募している場合が多いのでそこまで心配ありませんが、応募前にきちんと確認しておきましょう。
希望部署に配属されても様々な業務を兼任する必要があり、自分のやりたい仕事ができる保証はありませんね…。
派遣社員の5つのデメリット
派遣社員は将来的に不安要素が大きいのがネックかもしれません…。結婚や子育てなどライフイベントを考えている場合は正社員へ就職した方が良い可能性がありますね。
派遣社員の5つのデメリット
- 給与の安定性がない
- 解雇される可能性がある
- 社会的信用が低い
- 年齢を重ねると雇用されにくくなる
- 契約期間が決まっている
給与の安定性がない
派遣社員のデメリットは、給与の安定性がないことです。派遣社員は時給制で給与が決定します。つまり、祝日が多いなど出勤日の少ない月の収入は減ってしまうんです。
例えば、正社員なら待ち望んでいるお盆休みやGWなどは月の収入がかなり下がってしまうかもしれません。
基本的に残業もないので帳尻を合わせることもできないため、収入が低い月があるのがネックになります。
解雇される可能性がある
派遣社員のデメリットは、解雇される可能性があることです。企業の経営が悪化した場合は人件費をカットするため、非正規雇用から解雇していく場合が多いかもしれません。
一方、正社員を解雇するのは難しく、退職金を割増して早期退職を願い出るなど扱いの違いは歴然ですね…。
社会的信用が低い
派遣社員のデメリットは、社会的信用が低いことです。例えば、社会的信用が低いとマンションやアパートが借りられない可能性があります。
派遣社員は雇用が不安定なので収入が途絶えたり、収入に幅があったりするので支払いを滞納してしまうリスクがあり、大家さんや不動産屋がNGを出す場合も多いんです。
- 自動車・住宅ローンが組めない
- クレジットカードの審査が通らない
年齢を重ねると雇用されにくくなる
企業から重宝されるような特別なスキルがある場合は例外ですが、基本的に派遣社員は年齢を重ねると雇用されにくくなる傾向があります。
20〜30代のうちは派遣先企業でも指示が出しやすいです。しかしですね。40代以降になるとマネジメントする側が年下になり、指示を出しにくいと感じるのも要因の一つかもしれません。
契約期間が決まっている
派遣社員のデメリットは、契約期間が決まっていることです。3年間の契約期間が満了すると、新しい勤務先を探す必要があります。
不況などの社会情勢や派遣会社の状況によって、すぐに新しい仕事を紹介してもらえる保証はないので、収入が0になる期間があるかもしれません。
正社員として安定した雇用を希望しているなら転職エージェントを利用しよう
「このまま派遣社員では将来が不安…。」という人も多いかもしれません。そこで正社員として安定した雇用を希望しているなら転職エージェントを利用しましょう。
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- 面接対策
- 応募書類の添削
- 内定後の収入交渉
- 面接日の日程調整
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ただですね。推薦状により「募集職種への適性あり」など不利な経歴をリカバリーしてくれるんです。そのため、転職エージェントを利用しましょう。
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まとめ:正社員と派遣社員を選ぶ際のポイントは自分の価値観やライフスタイルに合っているか
今回は正社員と派遣社員のどちらを選ぶべきかの判断基準や派遣社員の主な種類、正社員と派遣社員のメリット・デメリットを紹介しました。
では、記事の内容をまとめます。
記事の内容まとめ
- 正社員か派遣社員を選び方は自分の価値観やライフスタイルに合っているか
- 派遣社員の方が将来的に不安要素が大きい
- 転職エージェントを利用する
正社員と派遣社員を選ぶ際のポイントは自分の価値観やライフスタイルに合っているかです。正社員は安定した雇用と収入+キャリアが積める一方で、時間的な融通が効きません。
派遣社員はプライベートを重視できますが、雇用や収入の不安定さにより社会的信用が低いのがネックです。
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監修者プロフィール
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