【SDGs】どうする?この世界を。私たちに残されている大きな「しごと」とは?

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フジワラ

既卒成功ナビでは、仕事・キャリア・働き方についての専門家の方に寄稿してもらう「有識者コラム」を連載しています!今回は熊本県で社労士として活躍している、Earthrise社会保険労務士事務所代表の原田真吾先生に、グローバルな働き方のリアルについて寄稿していただきました。

【ご経歴】
熊本生まれ。Earthrise社会保険労務士事務所 代表 (社会保険労務士登録番号 第43180007号)
有限会社人事・労務 パートナーコンサルタント/ WorldShiftコミュニケーター

皆さま、こんにちは!熊本の社会保険労務士・Worldshiftコミュニケータの原田です。  

最近は働き方改革が盛んに叫ばれていますが、皆さんはどんな働き方や暮らしが実現すれば理想だと思いますか?

今、私たちの身の周りには沢山の課題がありますが、最近企業での取り組みも盛んに行われるようになってきたのが持続可能な社会を目指すためのSDGsの取り組みです。

今の日本人の暮らしをするためには地球が2.8個も必要だと言われています。

現在の私たちの暮らしは持続可能な暮らしではなく、「地球一個分の暮らしの実現」は私たちが皆で解決していかなければならない共通の課題となっています。

そしてそれを実現していくためには私たちがどんな働き方をしていくのかがとても重要です。

転職活動を行っていく上でも、「持続可能な暮らし」という視点を加え、ぜひ、アクションを共にしていただきたいと思います。

■地球の出(Earthrise)

突然ですが、皆さん、地球の姿を思い浮かべることが出来るでしょうか?

人類は10万年の歴史があると言われていますが、私たちが地球の姿を共有できるようになったのはつい最近のことです。実は、たったの50年しか経っていません!

1968年12月、アポロ8号「地球の出」 NASA

今から50年前、1968年のクリスマスイブの日にアポロ8号ミッション中に初めて撮影された地球の写真は「地球の出」と呼ばれ、「史上最も影響力のあった環境写真」として知られています。この写真によって私たちは初めて地球の姿を共有することができるようになりました。

当時のアメリカはベトナム戦争の真っ只中でしたが、地球の姿が共有されてからは「私たちは一つの地球に生きている」という意識が広がり、その後、若者を中心に反戦運動や環境運動が一気に広がっていきました。

そして50年たった今も、私たちの暮らしは、まだまだ、私たちが地球の姿を知らなかった時に作られた制度や仕組みで成り立っています。

■今の日本人の暮らしには地球2.8個必要

エコロジカル・フットプリントの調査によると、

今の日本人と同じ暮らしを地球上の全ての人がするとすると、地球が2.8個必要だと言われています。さらに、アメリカ人と同じ暮らしだとさらに多い5個、世界平均でも1.7個必要だと言われています。(WWF 生きている地球レポート2018より)

しかし、地球は一個しかありません!もし、未来にわたって、私たちが地球で暮らしていくためには、「地球一個分の暮らし」を実現させる必要があります。

今の私たちの暮らしは「持続可能ではない」暮らしなのです

■SDGs、世界中の企業が動き出している!

外務省HPより

では、どうすれば地球一個分の暮らしを実現できるのでしょうか?

持続可能な暮らしを実現するための取り組みとして、最近では日本企業による活動も活発になってきたのがSDGs(持続可能な開発目標)です。

SDGsとは

2015年9月の国連サミットで採択されたもので、国連加盟193か国が2016年から2030年の15年間で達成するために掲げた目標です。

持続可能な世界を実現するための17のゴール・169のターゲットから構成され,地球上の誰一人として取り残さない(leave no one behind)ことを誓っています。

引用 : 外務省HP/SDGsとは?

持続可能な暮らしの実現と聞くと、目標が大きすぎて何から手を付ければよいのかも分からくなってしまいそうですが、SDGsでは具体的に17のゴールが設定されています。

そして、この目標は私たちの暮らし、仕事とも大きく関わっています。

例えば、私の社会保険労務士の仕事は最近は「働き方改革」や「従業員の健康支援」が大きなテーマで、企業のメンタルヘルス(心の健康づくり)研修を担当させていただく機会も増えてきました。

メンタルヘルスの研修と持続可能な社会、全く関係がなさそうですが、

SDGsの17のゴールを見てみると3番の「健康」や8番の「働きがい」、5番の「ジェンダー平等」といったキーワードから両方のつながりが見えてきます。

実は、今ある職業の中で、SDGsの17のゴールのどれにも関わることがないという職業はないはずです。なぜなら、私たちの暮らしを支えているのが仕事であり、持続可能な暮らしを実現するためにはそれを実現するための働き方が必要だからです。

SDGsでは

「地球上の誰一人として取り残さない(leave no one behind)」ことが誓われています。

SDGsは、特別な企業や個人の取り組みのように思われている面がありますが、関係がない企業や個人は誰ひとりとしていません。

まだまだ企業での取り組みは始まったばかりで新しい事例がどんどん出てきています。自分の業種とはあまり関係なさそうだなと思う人ほどチャンスだと思って、ぜひ、ロールモデルをつくる気持ちでどんどんアクションを起こしてほしいと思います。

■ワールドシフト宣言をしよう!

誰でもすぐにできるアクションの一つとして「ワールドシフト宣言」について紹介します!

ワールドシフト宣言とは、持続可能な社会を目指すために一人一人がそれぞれの立場で出来ることを考え、「どんな世界から」→「どんな世界へ」シフトさせたいのかを宣言して行動につなげていこうという取り組みです。

ワールドシフトとは

「ワールドシフト」とは、2009年9月、世界的な金融・経済危機と環境問題に対応するために、システム哲学者アーヴィン・ラズロ博士やゴルバチョフ元大統領など世界賢人会議「ブダペストクラブ」が、持続可能な社会への転換(WorldShift:ワールドシフト)の緊急提言を行ったことからはじまった、世界的なムーブメントです。個人レベルの意識と行動の変化を根底として、国境や民族の壁を越えて、また政治やビジネスでのリーダーシップ、市民セクター、メディアなど、あらゆるセクターが、分断された関係を越えて、ともにワールドシフトの提言を行うことで、社会のシフトを促していくことを目標としています。

引用 : WorldShift Network Japan HP

上の図は、ワールドシフト宣言のロゴですが、

ポイント

  • 上の「 」は「どんな世界から」を表す
  • 下の「 」は「どんな世界へ」を表す
  • 真ん中の矢印は「どんな方法で」を表す

※ワールドシフトシートはWorldShift Network Japan の公式HPからダウンロードでき、沢山の方のワールドシフト宣言も見ることができます。

最近は働き方改革が盛んに叫ばれていますが、皆さんは今の暮らしや働き方がどのようになったら理想だと思いますか?

今の状況と理想の未来、まずは二つの「 」を埋めてみてください。そして次に大切なのが「↓」(どんな方法で?)です。

ここには具体的なアクションや皆さんの仕事を通しての取り組みが入ってきます。

大切なことは、目指すべき一つの目標が見えたとしても、それを実現させるための方法は沢山あるということです。たとえ職種や業界が違ったとしても同じ目標につながっていることもたくさんあります。

働きがいをもって働いていくためには、自分の思いと会社の思いが重なっていることがとても重要です。そのためにはまず、自分の思いを明確にしておくことが大切です。

どんな世界にしたいのか?どんな価値を生み出していきたいのか?ということが明確になっていれば、転職活動を行ううえでも、業界を選んだり、また、同じ業種でもより相性の良い企業を選ぶのに役立つはずです。

■私たちに残された大きな「しごと」

今ある職業は数十年後には大部分が無くなってしまうといったことがよく言われていますが、これは、技術が進歩することで私たちはやりたくない労働からどんどん解放されていくということでもあります。

もし、やりたくない仕事がどんどん無くなっていったとして、それでも私たちがやりたいと思う仕事はなんでしょうか?

働かなくてもいいと言われたとして、それでも働く目的とはなんでしょうか?

今、働き方改革では労働生産性の向上が大きな目的として叫ばれていますが、生産性向上の先に私たちの幸せはあるのでしょうか?

いくら生産性を向上させたとしてもその先に私たちの幸せがないとしたら私たちは何のために働き方改革をするのでしょうか?

私たちは私たちの幸せをカタチにするためにこそ働き方を改革をする必要があるのであり、そのためには私たち一人一人が理想の暮らし、そして理想の働き方を明確にしていくことが大切です。

地球一個分の暮らしの実現

「地球一個分の暮らしの実現」、これは私たちに残された絶対に逃れられない皆で力を合わせて乗り乗り越えなければならない課題です。

誰かがやってくれるものでもなく、世界が勝手に良くなっていくのでもなく、私たち一人一人がそれぞれの立場で、できることから始めていくことが求められています。

そして、「地球一個分の暮らしの実現」以外にも、私たちにはたくさんの「こうなったらいいな!」という理想の未来があるはずです。

今の私たちに残された大きなしごと、それは、どうすれば、自分たちが幸せになれるのかを本気でイメージし、それをカタチにするためのアクションを行っていくということではないでしょうか?

今の私たちに残された最大の仕事、それは「自分たちの力で自分たちを幸せにすること」ではないでしょうか?

そしてそのためには、皆さん一人一人がまずは自分自身が本当に幸せになれる働き方を見つける必要があります

どんな働き方、どんな暮らしが実現できれば幸せになれるのか?という問いから逃げることなく、そして、幸せを掴みに行くことからも逃げないこと。

既に動き出している仲間がたくさんいます、ぜひ、ワールドシフトやSDGsの取り組みにも参画し、私たちにとっての最高の世界をいっしょに作っていきましょう!

あなたはどうしたいですか? この世界を。

執筆:原田 真吾 Earthrise社会保険労務士事務所代表

監修者プロフィール

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