人材育成・教育のプロが語る転職活動のリアル

専門家インタビュー

本コンテンツは独自に制作していますが、一部にサービス提供企業等から広告料および送客手数料を受領しているPR情報が含まれています。

転職活動は、求職者としての立場から情報収集・書類対策・面接対策などを磨く事だけでなく、企業側の視線で求職者に何を求めているかを把握することが大切です。

ただ漠然と仕事を探して、採用側の立場を考えずに転職活動を続けている人も多いのではないでしょうか。

今回は人事・営業・組織コンサルタントとして人材業界の第一線で活躍する M&S 社の代表である「石川将平さん」に転職活動のリアルについてお話を伺いました。

石川将平さん ご経歴

肩書き人事・営業・組織コンサルタント
住まい愛知県
年齢39
趣味旅行
人材業界歴15年
公式ページhttp://www.ms-commitment.jp/

大学卒業後、人事コンサルタントとしておよそ15年お仕事をさせて頂いております。この間、採用側と求職者側の双方に対して、採用~就労後の人材の機能化まで、多角的に支援させて頂いております。採用面接官の育成研修では1,000名以上の方々に実施して参りました。

また、求職者側には、マンツーマンで応募企業に対する分析や面接対策を行い、希望する企業に対する内定率はほぼ100%に達しております。

日常の活動

お客様は大きく民間企業様と国、自治体関連の団体様に分かれます。民間企業様に対しては、人事評価制度の構築や改善支援、営業機能の強化、業務改善支援などのコンサルティング支援や研修支援を行っております。

国、自治体関連の団体様に対しては、課長研修や係長研修などの階層別研修、人事評価者研修など、非常に多岐に渡る内容の研修支援を行っております。

転職活動全般に関して

転職活動の方法について

現在、転職活動には多くの手段があります。どの手段にもメリット・デメリットがあります。そのため、まずは、転職活動の方向性や計画性を明確にすることが必要だと考えます。

将来どうしていきたいのか、そのために、今後のキャリアビジョンをどうするのか、この点を明確にすることで、最適な転職活動における手段を選択できると考えます。

転職におけるもっとも重要なことは

『自分は今後どうなりたいのか』、この1点がもっとも重要だと考えおてります。求職者側で理想の職場や希望する体制などを具現化しておくことは大事なことです。

一方で、実際に職場に入ると、業務遂行上、人間関係上、いくつもの壁が存在します。そのため、折れない軸が必要です。その軸が『自分の将来像』となります。

この点をまずはしっかり固めた上で、その他の理想の職場や希望する体制などの要素を詰めていく流れが必要だと思います。

転職活動が上手くいかない時の対処法

求職者様の経済的なご事情があるので、深く悩まないでほしいなと、簡単に言えるものではありません。しかし、転職、ひいては仕事は、人生の目的達成に向けた手段で、もちろん重要な要素です。

軽視できるものではないですが、転職活動が軌道に乗らないことで、必要以上に悩まれず、じっくりとご自身の将来について、信頼できる大切な方とお話を繰り返してほしいと思います。どの企業に就職するかという点を先に置くのではなく、自己の将来像の明確化を先に置いて頂くと、転職活動に張りが出てくるものと考えます。

既卒の就活に関して

新卒の就活と既卒の就活はどう違う?

大きな違いは、実績をみられる点です。能力や人間性などは、結局は採用面接官の主観部分による判断が大きいため、新卒も既卒も同じ目線で見られます。

実績は、事実ですので、既卒の求職者様がどのような結果と行動をとってきたのか、この点を慎重に見られることになります。そのため、とくに既卒の方は、ご自身の実績をもって、応募企業にどのような貢献ができるのか、理路整然とお伝えすることが大事です

既卒はどんな点に注意して活動すべきか

先にお伝えした、「自身の実績があることで、応募企業にどのような形で貢献できるのか」、この点をしっかり説明できるようにしてください。

採用面接官は事実のみをみます。また、新卒以上にキャリアビジョンを明確にすることも必要です。キャリアを積み重ねることで、キャリアの明確化が図れたかどうか、採用面接官はこの点を注視しています。ぜひ、この2点に注意して、活動を進めて下さい。

既卒就活の内定獲得のコツ

基本に忠実であること、それが内定獲得へ向けた道になると考えます。

基本とは企業貢献と自己実現について、その取り組み内容を明確に回答できることを指します。多くをアピールしようとすると、採用面接官には求職者がぼやけて映ります。

企業貢献と自己実現に向けて、応募企業で仕事に従事する中で、どのようにして実現を図るのか、この点に焦点をあて、訴求内容を組み立てていきましょう。シンプルイズベストです。

これから転職をする人に伝えたいこと

ご自身の将来像はどこまで見えているでしょうか。転職活動に入り込むと、どのような企業へ転職するか、この点に重きを置きがちになります。

ご自身の毎日が豊かになるためにも、ご自身にとってよい職場から内定を取るためにも、結局は、ご自身の将来像が見えているかどうかが重要になります。

お一人で考えてもよく分からないと思います。そのため、親しい方々や転職エージェントなどに相談しながら今後の行動計画の立案と実行を進めて頂ければと考えます。