転職に有利になる資格の選び方! おすすめの資格と取得方法を解説

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これから転職しようと考えている人の中には、転職活動を有利にするために資格の取得を検討している人が多くいるでしょう。たしかに、資格を取得することで転職活動を有利に進めることができます。

しかし、だからといってやみくもに資格を選ぶのは避けるべき。資格で転職を有利にするためには、選び方がカギとなります。

この記事では、転職におすすめの資格について、誰がどんな資格を選ぶべきかから解説します。転職を有利に進めるために、本当におすすめの資格を見極めて選んでくださいね!

押さえておきたい大前提! 資格は転職に有利にはたらかないこともある

転職に向けて資格の取得を目指す人の多くが考えているのが「資格を取得すれば転職活動が有利になる」ということ。しかし、実は資格は必ずしも転職に有利にはたらくとは限りません。

ただ「転職するから資格取らなきゃ!」と考えていた人は、まずはその考えを一度改めましょう。その理由を解説していきます。

資格よりも実務経験が重視されやすいから

転職活動においては、資格よりも実務経験が重視されるケースが多いです。

実務経験があれば、これまでの経験の中でその職務に必要なスキルや知識が身についていているでしょう。身体にしみ込んだその知識やスキルは、同じ仕事であればどんな環境であろうと発揮されるため、即戦力として活躍できると期待されます。

反面資格を取得した「だけ」の場合、取得の過程で得た知識や技術を、実際の現場においてスムーズに発揮できるかというとそうではありません。机上の空論という言葉もある通り、本などで知識を身に付けても、実際の仕事環境でその知識を使ってすぐに手を動かし業務になじむのは難しいでしょう。

また、実務経験ではその職務に必要なノウハウやスキルを身につけることもできます。ノウハウやスキルは資格試験では学ぶことができません。これらのことから、資格よりも実務経験のほうが評価されやすいため、資格を取得しているだけでは転職に有利とはならない場合があるのです。

既卒・第二新卒の場合は技術や知識以外も重視されやすいから

特に既卒や第二新卒の場合、技術や知識以外の面が重視される傾向があります。そのため、技術や知識があることを示す資格もあまり大きな評価とならないのです。

中途の場合は即戦力採用、これまで培ってきた技術や知識を活かしてすぐに自社に貢献してくれそうな人を採用する傾向にあります。しかし既卒や第二新卒は、社会人経験がなかったりあったとしてもその仕事に関する専門的な技術や知識はまだまだ会得していない場合が多いです。企業としてもそれをわかっているため、既卒や第二新卒を求めている企業は、応募者に専門的な技術や知識を求めていない場合がほとんどです。

逆に既卒や第二新卒の場合、企業はコミュニケーション能力や仕事への意欲、ポテンシャルなどをよく見ています。仕事に活かせる技術や知識がない分、会社の仲間と切磋琢磨しながら仕事に意欲的に取り組んでくれそうか、そして入社後に技術や知識を得て、これから自社の成長に貢献してくれそうか考えています。

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資格を転職で有利にさせる方法

既卒や第二新卒の場合はあまり資格が転職にダイレクトに響かないことがよくわかりました。ということは資格取得は既卒・第二新卒にとって意味がないのか、といわれるとそうでもありません。

資格も、転職活動で有効に使えば企業に対する強力なアピールとなり得ます。ここからは、資格を転職に有利にはたらかせる方法を解説していきます。

①適性のアピールに使う

資格を持っているということは、その資格やその分野について勉強を重ねてきたということ。仮に勉強の中で「この分野は自分には合わない」「やる気が起きない」などと感じてしまえば、取得を断念することもあったでしょう。

それがきちんと取得までたどり着いたということは、その資格や分野・職務に苦手意識がないということで、それはその仕事に「適性がある」と言い換えることができます

未経験で新しい業界・職種の選考を受ける場合、面接官は「この人はこの仕事に合っているか」を見ています。自社で働くことで利益を生み出してほしいと思うからです。合わない仕事で、元気に働いて成果を挙げることは難しいですよね。つまり、資格を取得していることで、その仕事への適性があり自分が合っているということをアピールできるのです。

②熱意や意欲のアピールに使う

資格取得は、企業から課せられたものではありません。事前に取得しておきたい人が任意で取るものです。つまりその企業でその仕事に就くために、関連する資格を任意で取得するということ。

企業からの課題ではないのにもかかわらず、自らの意志ですすんで資格を取得することは、それだけその仕事や企業に対して興味関心が強く、やる気があると読み取ることができます。既卒や第二新卒の場合は熱意が評価されるとお伝えしましたが、この熱意を目に見える形で示すのに資格取得はぴったりです。

転職前に資格取得を目指すなら押さえておきたい大前提

ここまでの話から、ただ資格を取得しても転職活動の役には立たないことが徐々にわかってきたのではないでしょうか。転職活動において資格取得は絶対必要というわけではありません。

ただし、それでも有利に働く場面はあるので、転職活動に向けて資格を取得しても問題はありません。その場合に、資格選びの前に押さえておいてほしいことがあります。ここをきちんと知り、理解したうえで、自分が取りたい資格を選ぶようにしてください。

募集職種とのマッチング度が高いことが重要

何度もお伝えしているように、資格を取得したからといって必ずしも転職に有利になるわけではありません。既卒や第二新卒の場合、資格は適性ややる気のアピールとして使えるため、志望企業の業界や職種とその資格が一致していなければ、資格が有利に働きづらいのです。

少し大げさな例ですが、たとえばこれからITエンジニアを目指す人が「よく聞く資格だから」として日商簿記を取得するのはどうでしょうか。むしろ「本当にエンジニアをやる気はあるのかな?」と、不安に思われても仕方がありません。資格を取得する際は、志望企業の求人情報をよく確認し、志望企業とマッチング度の高い資格を選ぶようにしましょう。

資格取得をゴールにしない

求職者によくいるのが、転職活動を有利にするために資格取得を目指していたのにもかかわらず、取得に向けて勉強している最中に志望企業が募集をやめてしまったり、資格取得後にエンジンが切れて、転職活動がおろそかになったりする例です。

資格を取得することで転職が成功するわけではありません。あくまでも転職活動を成功に導くのは、自己PRや志望動機など、資格以外の部分のアピールが大きな割合を占めます。資格の勉強を始めると、資格ばかりに頭が行き本来の「転職する」という目的が逸れてしまうことがよくあります。

あくまでも資格は「転職を有利にさせる可能性があるもの」です。資格取得ばかりに気を取られて、そのほかの転職活動がおろそかにならないようにしましょう。

どのような資格がおすすめ? 取るべき資格の選び方

さて、ここまで転職活動と資格の関係性を説明してきましたが、それでは転職活動を有利にするためには、一体どのような資格を取得すればよいのでしょうか。特に、ただ「転職活動のために資格を取得しておかないと」と思っていた人は、どの資格をとればいいのかわからなくなってしまっているかもしれません。

資格を選ぶためには、さまざまな切り口で資格を見る必要があります。自分が一番選ぶべき資格はどんな資格か、考えるための参考にしてみてください。

低めの難易度で実用的な資格

資格と一口に言っても、その難易度は実にさまざま。難易度が高ければその分取得が難しいということであり、取得できれば企業からの評価も得やすいでしょう。しかし、難易度の高い資格を取得するには、それ相応の時間と費用がかかります。資格を転職活動に活かす目的で取得するのならば、取得のためにあまり多すぎる時間はかけないべきです

そう考えると、低めの難易度で実用的な資格を選ぶのがおすすめです。低めの難易度であれば、そもそも取得にそれほど多くの時間と費用はかかりません。それに加えて実用的であれば、業務ですぐに活かすことができるでしょう。手間をかけずに、汎用的な業務に活かすためには最適です。

とはいえ、低めの難易度である分資格の専門性も低めです。あまり高い評価にはつながらないことも理解しておきましょう。

特定の職種に特化した資格

既卒や第二新卒の場合、職種採用であることが多いです。ジョブ型採用ともいい、その企業の特定の職種に応募します。これに対し新卒は「総合職」として募集をかけ、入社後の検収やジョブローテーションを通じて、正式に就く職種を決定します。

そしてジョブ型採用ではその職種に必要なスキルのある人が採用されます。つまり、ジョブ型採用の場合はその職種への適性があることを示す必要があるのです。

ここで、その志望職種に特化した資格を持っていることがアピールできれば、それはすなわちその職種への適性があることのアピールができますよね。既卒や第二新卒の転職活動では、特定の職種に特化した資格の取得もおすすめできます。

これからの時代に役立つ資格

これからの時代に役立つ資格とは、想像しやすい例でいうと、ITに関する資格が挙げられます。IT業界は今後ますます重要性を増すことで伸び続けていく分野と考えられています。

今後伸びていく業界や分野の資格を取得することは、すなわちこれから伸びていく業界で働くことができるわけです。近い未来でたとえば「職を失う」というリスクはなくなります

このように、これからの時代に役立つ資格は時代の変化に対応できる資格といえるでしょう。資格を取得することで、より良いキャリアを築くことに備えられます。

やみくもに選ぶのはNG! 実際に取得する資格の選び方

ここまで資格を選ぶためのさまざまな切り口を紹介してきました。とはいえ、その切り口に応じているからといって、興味のあるがままに資格を選ぶのは避けましょう。自分が取る資格を選ぶためには、もう少し見ておくべきことがあります。ここでは、資格を取得するうえで絶対に欠かせない重要な視点を詳しく解説します。

資格の難易度から考える

先ほど資格の切り口を示しましたが、どの切り口で見ても、資格には難易度の差があります。

取得難易度が高い資格は、取得している人も少ないうえに資格の専門性が非常に高いため、転職活動には有利にはたらきやすいです。しかし取得難易度が高い資格ほど、取得にかかる時間と労力もその分大きくなります。そのため、自分のライフスタイルや学習習慣を考慮して、無理のない難易度の資格を選ぶことが重要です

資格の難易度は、試験の合格率や試験範囲、試験時間などによって異なります。一般的に、試験の合格率が低いほど難易度が高いといえます。また、試験範囲が広いほど、難易度が高くなる傾向もあります。

これらの要素を考慮して資格の難易度を判断しましょう。そのうえで自分に合った資格を選ぶことが重要です。自分のレベルに合わない資格を選んでしまうと、合格するまでに時間がかかり、結局転職活動に間に合わなかったり、結局取得を断念したりする可能性があります。

選考日程から逆算する

資格を選ぶ際は資格の試験日程と選考日程とを見比べることも大切です。たとえば、10月までに転職したいと考えていた場合に11月が試験の資格取得を目指しては、そもそも転職活動に資格を活かすことはできません

また、転職活動前に試験がある資格だったとしても、試験までの時間に対し取得に必要な勉強時間が大きく足りていなければ、その資格を取得することは難しいです。そのため、転職活動を始める時期や選考の日程から逆算して取るべき資格を選ぶことが重要になります。

資格を選ぶ前に、まずは取得を検討している資格について、以下の3点を欠かさずに押さえましょう。

  • 就職試験の選考日程を把握する
  • 資格試験の開催日程を把握する
  • 資格試験の合格までに必要な勉強時間を計算する

就職試験の選考日程を把握したら、資格試験の開催日程と合格までに必要な勉強時間を計算します。そのうえで、資格試験の合格までに十分な勉強時間を確保できる資格を選びましょう。

資格試験の合格までに必要な勉強時間は、資格の難易度や自分の学習習慣によって異なります。難易度の高い資格ほど合格までに必要な勉強時間も長くなりますし、学習の習慣が身に付いていない人ほど、合格までに必要な勉強時間も長くなります。

資格試験の合格までに十分な勉強時間を確保できない場合は、難易度の低い資格を取得することや学習習慣を改善することを検討しましょう。

【転職におすすめの資格】低めの難易度で実用的な資格

ここからは、先ほど紹介した切り口ごとに転職活動におすすめの資格を紹介していきます。

転職におすすめの資格は、低めの難易度で実用的な資格です。低めの難易度で実用的な資格であれば、短期間で取得でき、転職活動に有利になるからです。また、これらの資格は転職後の就業時にも役立ちます。いくつか例を挙げていきます。

TOEIC

TOEIC(Test of English for International Communication)は、英語能力を測定する国際基準のテストです。TOEICは、リスニングとリーディングの2つのセクションで構成されており、合計990点満点です。

現在はグローバル化が進み、さまざまな企業で英語力が問われるようになってきました。TOEICが公表している2019年の「英語活用実態調査」によると、約6割の企業が採用時に「TOEICのスコアを参考にしている」もしくは「新たに参考にする可能性がある」と回答しているのです。そのため、TOEICはさまざまな企業で役に立つ資格だといえるでしょう。

TOEICには合格点がなく、そのスコアで評価が決まります。一般的に、就活で評価されるレベルは700点以上とされています。また外資系の企業を目指す場合は900点前後がマストになるでしょう。

必要な勉強時間は目標点数によって、またこれまでの英語力によって変わってきます。これまでの自分と目標点数とを見比べて取得するか考えてみましょう。

ITパスポート

ITパスポートは、ITに関する基礎的な知識と技能を証明する国家資格であり、IT系の資格の登竜門とされています。

「IT」という名から、「IT業界に強い資格なのでは?」と思われがちですが実はそうではありません。そもそもITパスポートは、ITを活用するすべての社会人を対象にした試験です。そして現在、仕事でIT技術に触れない人は業界問わずほぼいません。

また、IT技術に関する問題だけでなく、マネジメント・経営戦略・企業コンプライアンスなど、幅広い分野の基礎知識が問われる試験です。IT業界以外にも汎用的にその知識を活かすことができるうえに、IT業界へ挑戦するのにはITパスポートは難易度が低く、逆に評価されないところもあるのです。

合格率は毎年約60%となっており、初心者でも十分に合格を目指すことができます。

MOS

MOS(Microsoft Office Specialist、マイクロソフト オフィス スペシャリスト)は、マイクロソフト オフィス ソフト(Word、Excel、PowerPoint、Access、Outlook)の操作スキルを認定する資格です。MOSの資格は、国内でもっとも認知度の高い資格の一つであり、多くの企業で就職や転職の際に評価されています。

Office製品は、事務、営業、販売、総務、経理、IT関連職など、職種を問わずさまざまな仕事で使われています。そのため、Office製品を使いこなせることを示すMOSはさまざまな企業で評価されるでしょう

MOSの難易度は、ソフトウェアによって異なります。WordやExcelは比較的易しいとされる反面、PowerPointやAccessは難易度が高いといわれています。

秘書検定

秘書検定は、一般財団法人日本秘書協会が主催する秘書の資格試験です。秘書検定は、秘書の基礎知識から実務までを幅広くカバーしており、秘書として活躍するために必要なスキルを身につけることができます。

その名称から秘書を目指す人向けの資格と思われがちですが、実はそうではありません。一般的なビジネスマナーが網羅された資格であるため、既卒や第二新卒などまだビジネスマナーが十分に身についていない人にとっては、最低限のビジネスマナーがあることを証明するために役立つのです。また秘書検定は3級であれば受験資格はないため、職歴に自信がなくても受験可能です。

登録販売者

登録販売者は、取得すれば調剤薬局やドラッグストアで医薬品の販売をおこなうことができる資格です。登録販売者の資格を取得するには、国家試験に合格する必要があります。

薬事法や薬学など、医薬品に関する知識を問う問題や、薬の調剤や服薬指導など実際に薬を販売する際に必要なスキルを問う問題が出題されます。

ここまで聞くと取得は難しそうに聞こえますが、独学で十分取得可能な資格です。また昨今薬を取り扱うお店は増えてきており調剤薬局やドラッグストアだけでなく、コンビニエンスストアやホームセンター、百貨店など活躍の場が幅広くなってきました。持っているだけでさまざまなお店で働くことができるうえに、その資格を持っていなければ薬を売ることはできないため、ニーズも高いです。

医療事務

医療事務は、病院や診療所などの医療機関で、患者さんの受付や診療報酬の請求などの事務作業をおこなう仕事です。

医療事務の資格には、いくつかの種類があります。代表的な資格は医療事務技能検定ですが、難易度は比較的易しいとされ、2023年の合格率は91%。独学での勉強で取得することも可能です。

医療事務の仕事そのものには資格が不要なため、資格を取得することは専門知識を有していることやその仕事への意欲のアピールとして効果的です。また病院や診療所は今後もなくなることはないため、取得しておくことで働き口には困らなくなるはずです。

日商簿記

日商簿記は、日本商工会議所が主催する簿記の資格試験です。日商簿記は、企業の経営活動を記録・計算・分析する能力を身につけるための資格であり、多くの企業で就職や転職の際に評価されています

日商簿記の試験は、3級、2級、1級の3つの級に分かれています。1級の取得は難易度が高めですが、2、3級であれば初心者でも独学で取得が可能です。

基本的に日商簿記はさまざまな企業・さまざまな職種で役立つ資格です。さらに経理や財務などの職種では特にその知識が活かされるでしょう。

【転職におすすめの資格】特定の職種に特化した資格

転職におすすめの資格は、幅広い分野にわたりますが、特定の職種に特化した資格も、就職や転職に有利になることがあります。特定の職種に特化した資格は、その職種に必要な知識やスキルを証明するものであり、企業側もその資格を取得している人材を高く評価する傾向があります。

特定の職種に特化した資格は、就職や転職の際に有利になるだけでなく、仕事で活躍するためにも役立ちます。特定の職種に興味がある方は、ぜひその職種に特化した資格を取得することを検討してみましょう。

ファイナンシャルプランナー

ファイナンシャルプランナー(FP)は、お金に関する相談を受け、計画を立て、実行を支援する専門家です。FPの資格には、実は国家資格であるFP技能士と民間資格であるCFP®があります。

そのうちCFP®は世界で最も認知度の高いファイナンシャルプランナーの資格であり、難易度も非常に高いです。未経験からファイナンシャルプランナーに関する資格の取得を目指すなら、FP技能士がおすすめです。

FP技能士は3~1級の3つの級に分かれています。知識があまりない未経験者であれば、2級を狙いましょう。3級は初心者向けの試験であり、取得難易度は低いですがその分あまり評価されにくいとされています。

FPの資格は、銀行や保険会社、証券会社などの金融業界ではもちろん、既卒や第二新卒の門戸も広い不動産業界でも活かせる資格です

施工管理技士

施工管理技士は、建設工事において、工程管理、品質管理、安全管理、原価管理など、工事の全体を管理する技術者です。国に認められた国家資格である施工管理技術検定は、建設業界では非常に重要な資格となっています。

施工管理は既卒や第二新卒の求人が多い職でもある施工管理の仕事にこの資格は必須ではありませんが、あればその分仕事への意欲を示せます。また事前に仕事で使う用語などの知識を持った状態で仕事に臨めるので、働くうえでの自分の手助けともなるでしょう。

ただし施工管理技術検定のうち、1級は実務経験がなければ受験ができません。まずは2級を取得し、働くことで経験を積みながら1級の取得を目指すと良いでしょう。1級を取得すればできる仕事の範囲が広がるため、給料アップも望めます。その前段階として2級の取得を検討してみてください。

宅地建物取引士

宅地建物取引士は、宅地および建物の売買や賃貸などの取引について、契約書の作成や説明、仲介などをおこなうことができる資格です。

宅地建物取引士の資格は国家資格であり、不動産業界では非常に重要です。家を借りたことのある人ならわかるかもしれませんが、賃貸契約の際は事前に不動産会社の人から「重要事項説明」というものを必ず受けなければなりません。そしてその重要事項説明をできるのはこの宅地建物取引士を持っている人に限られています

不動産業界は既卒や第二新卒の求人も多く、また一度の契約金額も高額なため、高い給料を望める仕事です。興味のある人はぜひ取得を検討してください。

なおその分試験の難易度は比較的高め。また試験の開催も年1回のため、取得の際は綿密な勉強のスケジュール立てが必要です。

キャリアカウンセラー

キャリアカウンセラーは、人の職業生活の相談に応じ、その人の職業生活の充実と発達を支援する専門職です。キャリアカウンセラーの資格には、国家資格であるキャリアコンサルタントと民間資格があります。

キャリアコンサルタントは、厚生労働省が認定する国家資格です。キャリアコンサルタントを取得するためには、厚生労働省が指定する講習を修了して試験に合格する必要があります。既卒や第二新卒におすすめなのは、日本能力開発推進協会が開催する「キャリアカウンセラー」です。

キャリアに関する業界としては、主に人材業界が挙げられます。人材業界も既卒や第二新卒の受け入れが多い業界の1つ。そのうち、キャリアアドバイザーとして、学生や求職者と向き合い一人一人に適切なキャリアをアドバイスする職種には、キャリアカウンセラーの資格が向いています。

ビジネス実務法務検定

ビジネス実務法務検定は、東京商工会議所が主催するビジネスパーソン向けの法律資格試験です。ビジネスシーンで必要となる、取引や契約、知財などに関する法律知識を幅広く学ぶことができます。

法務の仕事にはもちろんですが、既卒や第二新卒の求人が多い営業職でも活きる資格です。実際に顧客と商談をし、契約を取り付けるのは営業の仕事。契約時、取引や権利などの法律に関する基礎知識がないままでは、何か問題が起こってしまう可能性もあります

契約書を間違いなく書き上げるためにも、法律に関する知識は持っておくべきでしょう。また営業職をサポートする営業事務の仕事でも有効です。1~3級がありますが、転職活動に活かせるのは2級からとされています。

営業職はさまざまな業界にある職種です。営業職を狙えば業界を選ばないため、志望企業の選択肢を多く持つことができるのも営業職の魅力の1つ。そんな営業職としてスタートを着るためにもぜひ取得を検討してみてください。

【転職におすすめの資格】これからの時代に役立つ資格

転職におすすめの資格は、幅広い分野にわたりますが、これからの時代に役立つ資格もいくつかあります。たとえば、プログラミングやデータサイエンスなどの資格は、これからの時代ますます需要が高くなると考えられています。

また、AIやIoTなどの新しい技術に関する資格も、転職に有利になる可能性があります。転職を考えている方は、これからの時代に大いに役立つ資格を取得することで、就職先の選択肢を広げることができるでしょう。

基本情報技術者試験

基本情報技術者試験は、ITパスポート試験に続く、IT技術者として必要な基本的な知識を問う国家試験です。これから伸びてゆくIT業界への就職や転職を目指す人や、IT技術者としてのキャリアアップを目指す人におすすめの資格です。

基本情報技術者試験の難易度は、ITパスポート試験よりやや高め。そしてITパスポートに比べて内容の専門性も高め。システムエンジニアやプログラマーなど、ITエンジニアを目指す人ならITパスポートよりも優先的に取るべき資格です

CCNA

CCNA(Cisco Certified Network Associate)は、シスコシステムズ社が認定するネットワークエンジニアの資格です。CCNAは、ネットワークの設計、構築、運用、保守などの分野で必要な知識とスキルを認定する資格です。

ITエンジニアにも実はさまざまな種類があり、CCNAはそのうちネットワークエンジニアを目指す人に役立つ資格です。通信環境を構築するネットワークエンジニアの仕事は今後もなくなることはありません。将来性の高い職種であり、既卒や第二新卒の求人も多めです。

CCNAの試験は、1回で合格率約50%程度です。とはいえ未経験者が取得するには難易度は高く、合格者の勉強時間は600時間ほどとされています。しっかりした対策が必要です。

ウェブデザイン技能検定

ウェブデザイン技能検定は、Webサイトのデザインや制作に関する知識とスキルを認定する国家資格です。

近年人気が出てきたWebデザイナーになるためには、ぜひとも取っておきたい資格といえるでしょう。資格を取得することで、Webデザインに関する知識とスキルを身につけられ、ゆくゆくは幅広い分野で活躍することができるはずです

1~3級に分かれており、転職活動で評価されるのは2級からとされています。

メンタルヘルス・マネジメント

メンタルヘルス・マネジメント検定は、大阪商工会議所が主催するメンタルヘルスに関する検定です。メンタルヘルスの基本知識やメンタルヘルス対策を学ぶことができます。

職場におけるメンタルヘルスケアに役立つ資格です。企業の経営資源のひとつがヒト。人がいきいきと働いてこそ企業は成長していきますが、それに欠かせないのがメンタルヘルスケア。メンタルの不調は、業務においてミスを引き起こしやすくしたり、最悪の場合休職・離職につながってしまいます

事実、2021年に厚生労働省がおこなった労働安全衛生調査では、過去1年間にメンタルの不調で連続1カ月以上休業、または退職した労働者がいた企業の割合は10.1%で、前年に比べて0.9ポイント増加していることが明らかになっています。

福利厚生や従業員の働きやすさに関する職種である人事や労務の仕事で役立ちます。また職種にかかわらず、組織に一人、メンタルヘルスのプロフェッショナルがいることは、組織を快活に運営していくために非常に役立つでしょう。

介護福祉士

介護福祉士の資格は、介護職員として必要な知識と技術を身につけたことを証明する国家資格です。介護福祉士になるためには、介護福祉士養成施設で1,800時間の教育を受け、国家試験に合格する必要があります。

少子高齢化により、介護業界の需要が高まる中で介護福祉士の資格を取得している人材は企業から引く手あまたでしょう。介護福祉士の難易度は、平均合格率が約70%と比較的易しいといわれています。しかし出題範囲が広く試験時間も長いため、十分な勉強が必要です。特に既卒の場合は勉強にかけられる時間が社会人よりも多いため、取得との相性も良いかもしれません

介護老人保健施設、デイサービス、訪問介護、など、施設の形態を問わずさまざまな場面で役立ちますよ。

転職の前に資格を取得する際の注意点

資格は、転職活動において有利な条件の一つです。資格を取得することで、その仕事におけるスキルや知識があることはもちろん、適性ややる気があることも証明できます。しかし、転職の前に資格を取得するにあたって、注意してほしいことがいくつかあります。

この注意点を知っておかないと、転職活動をサポートするはずの資格が逆に転職活動の妨げとなってしまうことも。事前に知っておき、資格取得も転職活動もどちらもスムーズにすすめていきましょう。

期間を決めて取得に挑む

資格取得には、それなりの勉強時間が必要です。とはいえ転職活動と資格取得を並行しておこなう場合、優先すべきは絶対に転職活動。転職の武器にするための資格取得が、いつのまにかもっとも力を入れていたなんてことがないようにしましょう。

資格取得にかかる勉強時間は、資格の種類や難易度によって異なります。たとえば、日商簿記検定3級は、独学で1〜2か月程度で取得することができるとされています。仮に取得に臨むのなら、資格取得に励むのはこの1~2ヶ月間のみと決めましょう。

期間を決めて資格取得に挑むことで勉強にも気合いが入ります。資格を取得することだけに集中してしまうのも避けられるでしょう。仮にその期間で取得ができなかったとしても、企業は「目標に向けて頑張ったこと」を評価します。継続的に努力ができることも、資格取得という事象からできるアピールの1つです。

効率的にすすめていく

先に伝えた通り、資格取得にはそれほど時間をかけるのは避けるべき。だからこそ効率的に勉強を進めていく必要があります。

効率的に勉強していくためには、まず大前提として自分に合った勉強方法を見つけることが大切です。たとえば、独学が苦手な人なら通信講座やスクールを利用すると良いでしょう。今会社に勤めていてまとまった時間が取れない人は、Webサイトを活用してスキマ時間で勉強を進めるのが効率的です。

そのうえで、勉強のスケジュールを立てます。転職時期や試験日から逆算して、いつまでにどの程度のことが理解できていればいいか・いつまでに模試で何点取れていればいいかなどを考えてみましょう。スケジュールができたら、勉強習慣がなくてもどんな方法であれ毎日必ず勉強するようになるはずです。

加えて高いモチベーションがあれば、勉強もサクサク進みます。目標を明確にして、目に見える形にしておくと勉強もはかどりますよ。

転職時は自分に合った資格を見つけて取得を目指そう

転職時に資格を取得すると、転職活動を有利に進めることが多いです。しかし、転職に役立つ資格はたくさんあるため、どの資格を取得すればよいのか迷う人も多いはず。そんな時は、ここで紹介した内容を参考に、自分に合った切り口で取るべき資格を選んでみてください。

ただし、資格よりも実務経験が評価されやすいのが転職活動です。資格が評価されないこともあるということは前提として理解しておきましょう。転職活動を優先しつつ、転職活動の武器となるような資格の取得に励んでくださいね。

監修者プロフィール

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