この記事はこんな人向け
- うちの会社の残業時間は普通?
- 残業が多すぎて転職したい
- 新卒で転職する方法を知りたい
そこで今回は長時間残業が常態化している企業から新卒で転職を成功させた友人へのインタビューをもとに、新卒社員の残業の目的や新卒社員の平均残業時間、残業のメリット・デメリット、転職を成功させる方法を紹介します。
目次
新卒社員でも残業は発生する!目的は仕事を覚えること・先輩の付き合いのため!
ここがポイント
残業代は、時給換算で25%の割増賃金を支払うことが法律で定められている。深夜(22時〜5時まで)の場合はさらに25%の割増賃金が支払われる。つまり、50%の割増賃金になる。
基本的には入社して半年間は職場や仕事になれることがメインなので、残業はほとんどありません。ただですね。先輩や上司がすぐに退社しないため、帰りにくさから残業してしまう場合もあります…。
加えて、ビジネスマナー+業務内容で覚えることがたくさんあり、定時過ぎまで残って勉強している人もいますね。そのため、新入社員でも残業が発生するかもしれません。
入社3ヶ月:残業はまだ少なめ
多くの新入社員は入社して3ヶ月まで残業時間は微々たる程度です。なぜなら、任せられる業務が雑用程度しかまだないため。
フジワラ
私の友人も営業社員時代は3ヶ月目は先輩の商談に同行している段階でした。独り立ちして業務をするにはまだ先でしたね。
そのため、最初は就業時間内で研修やOJTで仕事を覚えることに専念させる企業も多いですね。
入社半年:任される仕事量と比例して残業も増えてくる
入社して半年も経つと、残業の量も徐々に増えてきます。なぜなら、研修が終わり、仕事に慣れてくる時期なため。
フジワラ
友人は担当エリアを任された頃から残業時間が増加したそうです。
ただですね。会社によっては1年間は研修や教育期間にあてるため、残業をさせない場合もありますね。一方、慢性的に長時間残業が行われている会社では4月から50時間以上残業している場合もあるんです…。
そのため、あくまで残業時間や時期は目安になりますね。
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新卒社員の平均残業時間は月45〜50時間
転職口コミサイトのOpenWorkによると、23歳の平均残業時間は月45〜50時間でした。
23歳は大学をストレートで卒業した場合の年齢なので、新卒社員の平均残業時間に近い数字ですね。
(参照:働きがい研究所 byOpenWork 約6万8000件の社員クチコミから分析した残業時間に関するレポート)
- 残業時間は月45時間を超えると、脳疾患・心臓疾患の発症との関連性が徐々に高まると言われています。
ここがポイント
法定労働時間とは、労働基準法により定められている労働時間の限度のこと。1日8時間・週40時間と規定されている。
法定労働時間を超えて働かせた場合は、会社や責任者、直属の上司などに「6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金」が課せられます。
ただですね。「36協定」を結んでいれば、それ以上の残業も合法化されるんです。
ここがポイント
36協定とは、会社と労働組合または従業員の代表者が残業に関して決めた規則のこと。
- 繁忙期
- 緊急の案件
- クレーム処理
これらが発生した場合、会社は労働組合や従業員代表者に残業をお願いできます。雇用主が作った協定書を労働基準監督署が受理すれば、残業は違法ではありません。
そのため、新入社員でも45〜50時間の残業を余儀なくされているんです。
新卒社員は知っておくべき!残業のメリット3選!
残業は悪いことだけではありません。あまり推奨できませんが、実際残業をしないと仕事が回らない状況も存在します。そこで、残業を乗り越えるためにも残業のメリットを3つ知っておきましょう。
残業のメリット3選
- 残業代が支払われる
- 仕事を覚えるスピードが早くなる
- 上司・先輩から評価が上がりやすい
残業代が支払われる
残業のメリットは、残業代が支払われることです。なぜなら、新入社員の給与は低めに設定されているため。自由に使えるお金を増やすためにも残業を率先して行う人もいますね。
例えば、一人暮らしを始めたての時期はお金に困ることもあります。しかしですね。残業をすれば、給与が底上げ可能です。給与が増えれば、仕事のモチベーションアップにもつながりますよ!
しかしですね。中には残業代を出さないサービス残業を強いていきたり、実際の残業時間より短く計算したりしてくる企業もあります。
その場合は早めに労働基準監督署へ相談してみることをおすすめします。
仕事を覚えるスピードが早くなる
残業のメリットは、仕事を覚えるスピードが早くなることです。なぜなら、入社して間もないことは覚えることが山ほどあるため。労働時間が増えれば、それだけたくさんの業務をこなすことができるんです。
フジワラ
私の友人も仕事ができない状態で会社に行くのが辛くて、残業+退勤後の自宅で業務の復習していたそうです…。
そのため、残業によっていち早く会社の戦力になれる可能性が上がります。
上司・先輩から評価が上がりやすい
残業のメリットは、上司・先輩から評価が上がりやすいことですね。なぜなら、「自分が若い頃は残業は当たり前だった」と残業しない新卒をやる気がないとみなす上司や先輩も一定数いるため。
正直、あまり褒められた文化ではありません。長時間残業が評価されるような企業であれば、早急に転職を考えたほうがいいです。
ただですね。残業していれば、上司から「努力している」と認識してもらえるんです。上司や先輩の評価を上げておいて損はありません。
また、残業中に上司や先輩とコミュニケーションを取る機会も増えるので、職場にいち早く馴染むこともできます。円滑にコミュニケーションを取ることができれば、仕事の疑問点を質問しやすくなりますね。
新入社員は注意すべき!残業のデメリット4選!
残業のメリットを紹介しましたが、やはり残業はデメリットの方が多いですね。残業を良しとする企業文化に慣れてしまうと、ストレスが溜まったり、プライベートの時間を削ることが当たり前になったりしてしまいます。
そこで、ここでは残業のデメリットを4つ紹介します。
残業のデメリット4選
- プライベートな時間がなくなる
- 残業しないと気まずい
- 残業ありきで仕事をするようになる
- 長時間労働が祟り心身に影響が出る
プライベートな時間がなくなる
残業のデメリットは、プライベートな時間がなくなることです。なぜなら、残業で帰る時間が遅くなっても出勤時間は変わらないため。
例えば、ジムに通ったり、平日に飲みに行ったりと充実したアフターファイブを過ごしたい人には大きなデメリットですね。
プライベートな時間がなくなると、ストレス発散できる機会も減ってしまいます。そのため、ストレスを溜め込みやすく、仕事に対してやる気が下がってしまう場合もありますね。
近年は仕事よりプライベートを重視する若手社員が増加傾向にあるので、残業は大きな弊害になりかねません。
事実、マイナビの調査によると、以下の通りの結果でした。
- 仕事とプライベートの優先度:「プライベートが優先」62.4%
- 残業について:「残業はしたくない」28.9%
(参照:2017年マイナビ新入社員意識調査)
また、特に社会人になりたての時期は大学生気分が抜けきっていません。3年・4年生時には単位をほとんど取り終えている人が多いんです。早起きや帰宅時間の遅さに慣れていない人にとって残業は苦痛かもしれませんね。
残業しないと気まずい
残業のデメリットは、残業しないと気まずくなることですね。なぜなら、先輩が残業しているのに自分だけ帰るため。
例えば、お世話になっている先輩が自分に業務を教える時間を割いているため、残業する必要性が出てくると気まずさと申し訳なさを感じてしまう人もいます。
そのため、一早く業務を覚えるために残業したり、とりあえず気まずさから席で雑用を行っていたりする場合もありますね。
残業ありきで仕事をするようになる
残業のデメリットは、残業ありきで仕事をするようになることです。なぜなら、仕事の効率化を意識しなくなるため。
例えば、営業職の場合は定時まで外回りをして、残業時間で事務作業を片付けるやり方が常態化している会社もあります。本来は定時2時間前に帰社→事務作業など無理のないスケジュールを立てるべきです。
しかしですね。残業を前提に仕事をしていると、早めに客先についた時間をカフェで潰したり、空き時間でできる作業を帰社した後にまわしたりします。
そのため、新卒からそんな先輩の姿を見ていると「どうせ残業すれば良い」という思考に陥ってしまうかもしれません。
長時間労働が祟り心身に影響が出る
残業のデメリットは、長時間労働が祟り心身に影響が出ることです。なぜなら、残業した次の日も通常の業務があるので疲労が蓄積されていくため。
- 特に残業時間が過労死ラインを超えている場合は要注意です。
ここがポイント
過労死ラインとは、残業80時間(月20時間出勤・1日4時間以上の残業・12時間労働)とされている。健康障害の発症2〜6ヶ月間で80時間超えの残業があると、健康被害と長時間労働の因果関係が認めやすいという目安。
過労死ラインは絶対ではありません。80時間より少なくても労働環境やその人のストレス耐性次第で心身に影響が出ることもあります。
以下の症状が出ている場合は病院へ行き、休職を検討すべきですね。
- 仕事の緊張でお腹が痛い・冷や汗が出る・動悸がする
- 休みの日もだるさから何もできない
長時間労働が蔓延していることは大きなデメリットになります。
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残業に悩んでいるなら新卒でも転職・部署移動を検討するのもアリ!
「残業はキツいけど、新入社員で転職なんてできるの…?」と思っている人もいるかもしれません。新入社員は第二新卒として扱われますが、実は転職の市場価値が高いんです。
事実、マイナビ転職の調査によると、約6割の企業が第二新卒の採用に積極的なんです。そのため、残業の少ない企業へ転職するのも手かもしれませんね。
(参照:マイナビ転職 【2020年更新】第二新卒とは? いつまで? 「転職しやすい」は本当か?)
また、ある程度規模が大きい会社なら部署異動すれば、残業時間が大きく変わる可能性もあります。
フジワラ
私の友人は営業部から経理部へ部署異動した際に残業時間が80時間→20時間まで減少しました!
部署によって忙しさが異なるので、あまりにも残業がキツい場合は人事に相談してみることをおすすめします。
【残業がキツい人必見】新卒で転職を成功させる方法5選!
残業がキツいと感じる場合は転職を検討するのも一つの選択肢ですね。実際、残業がほとんどないホワイト企業も存在しますし、第二新卒なら転職できる可能性も十分にあります。
そこでここでは、新卒で転職を成功させる方法を5つ紹介します。
【残業がキツい人必見】新卒で転職を成功させる方法5選!
- 第二新卒特化型転職エージェントを利用する
- 在職中に転職活動を行う
- 待遇の優先順位を決めておく
- 固定残業制度を取り入れている企業を避ける
- 残業時間が短い業界の企業へ転職する
人気企業に転職成功した職務経歴書を参考にしよう
人気企業に転職成功した人は、どのような職務経歴書を作成したのでしょうか。
転職成功者の回答から、考え方、アピールポイントを学んでみましょう。
「職務経歴書完全攻略まとめ」では、なかなか見ることのできない職務経歴書を数多く掲載しています!
第二新卒特化型転職エージェントを利用する
第二新卒特化型転職エージェントを利用しましょう。なぜなら、転職のプロであるキャリアアドバイザーのサポートを無料で受けられるため。
- 無料カウンセリング
- 求人紹介
- 面接対策
- 応募書類の添削
- 内定後の収入交渉
- 面接日の日程調整
- 推薦状の記入
第二新卒は初めての転職が多いので、初歩的な質問でもしやすい環境です。
アドバイザーは企業の内部事情に精通しています。掲載企業の悪い部分もしっかり伝えてくれるので、入社後のミスマッチを起こしにくくなるんです。
既卒サービス「ハタラクティブ」
私が実際に使った中でおすすめしたいのは「ハタラクティブ」です。利用者のほとんどが既卒・フリーターで、社会人経験ゼロの人を対象に色々な就活支援をしてくれます。
- 求人の質が高く、既卒から上場企業の正社員になれる!
- 一人で就職活動をするより、圧倒的に内定しやすい
- 他社の3倍時間をかける、圧倒的に親身な就活サポート
求人の紹介だけでなく、既卒の就活を知り尽くしたキャリアコンサルタントによる、「自己分析サポート」「履歴書・エントリーシートの添削」「模擬面接」のサービスを提供していて、既卒の就職を徹底サポートしてくれます。興味がある人は以下をチェックしてみてください。
既卒サービス「えーかおキャリア」
おすすめなのが「えーかおキャリア」の転職エージェントです。とにかくサポートが充実しており、求人紹介、面接対策や内定後のキャリアプランを含めて、2人3脚であなたの就職・転職を徹底サポートしてくれます。
- 入社後の定着率97%(入社後のミスマッチをなくすため、休日・残業といった聞きづらい部分もすべて伝えてくれます)
- 1対1のサポート体制
- 内定率が他の転職エージェントの4倍!
事務職・広報・営業など、自分の希望を叶える仕事・職種を紹介してくれるため定着率は97%を誇ります!事務職で働きたい方や1日で内定の実績もあり、早く内定がほしい方にもおすすめです
既卒サービス「第二新卒エージェントneo」
私も利用しましたが、特におすすめなのが「第二新卒エージェントneo」です。その名の通り、既卒・第二新卒・フリーター向けの就職支援サービスです。就職/転職満足度No.1の実績を誇り、全てのサービスを無料で使うことができます。
- 担当コンサルタントが内定獲得まで完全フォロー
- 厳選した企業の未経験OK求人を紹介してもらえる
- サービスの満足度が高く過去実績も確か
過去に22,500人以上の支援実績があり、そのうち10,000人以上は職務経験無しの人達です。
未経験で活動の方法が分からないからこそ、イチから丁寧に教えてもらいたい。既卒という立場での活動だからこそ、きちんと準備して優良企業に入りたい。そんな人に向けたサービスとして、業界で確かな実績を残しています。
在職中に転職活動を行う
在職中に転職活動を行ってください。なぜなら、転職のリスクを下げることができるため。
例えば、退職後に転職した場合は金銭的に困窮する可能性があります。しかし、在職中なら安定した給与が入ってくる状態で転職活動にじっくり取り組めます。
そのため、在職中の転職活動なら生活のために焦って転職先を決めてしまう心配もないんです。
キヨちゃん
長時間残業で転職活動に割く時間がない人もいるかもしれません。ただですね。転職エージェントなら求人紹介や面接日程の調整を行ってくれるんです。
休日に選考を行ってくれる企業もあるので、忙しくても選考に参加できますよ!
待遇の優先順位を決めておく
待遇の優先順位を決めておくことをおすすめします。なぜなら、全ての希望条件通りの転職先にはなかなか巡り会えないため。
以下の項目を譲れない条件と妥協できる条件をわけておきましょう。
- 月の平均残業時間
- 年間休日
- 勤務地
- 給与
- 社風
- 福利厚生
例えば、「月の平均残業時間20時間以内は譲れないけど、勤務地にこだわりはない」「給与が低くても良いから年間休日120日以上が良い」などですね。
優先順位をつけると、転職先を選ぶ上での軸が決まり、転職先では前職の不満を解消できるのでおすすめです。
固定残業制度を取り入れている企業を避ける
ここがポイント
固定残業制度とは、給与の中にあらかじめ一定時間分の残業代を含ませておく制度のこと。例えば、「月20時間の残業代を含む」と求人票に記載されている場合は月20時間まで残業代は出ない。
固定残業制度を取り入れている企業を避けた方が良いですね。なぜなら、固定残業制度を取り入れている企業は残業時間が長かったり、繁忙期がかなり忙しかったりするため。
フジワラ
友人の前職は30時間の固定残業制度を取り入れていましたが、実際80時間近く残業する月が多かったそうです…。
特に営業職や小売店など業務時間に大きく変動がない職種は固定残業制度が導入されている傾向があります。
損をしないためにも働いた分の残業代が全て出る企業へ転職しましょう。
残業時間が短い業界の企業へ転職する
残業時間が短い業界の企業へ転職することをおすすめします。なぜなら、業界によって残業時間には差があるため。
- 自動車・自動車部品・輸送機械
- 日用品・化粧品
- 化学・石油・ガラス・セラミック
- 電力・ガス・エネルギー
(参照:働きがい研究所 byOpenWork 約6万8000件の社員クチコミから分析した残業時間に関するレポート)
これらの業界の労働時間が短い理由は、人事制度が確立されている+労働組合を持っている企業が多いため。そのため、残業時間に対しても組織的に歯止めがかかっているんです。
残業が少ない企業へ転職したい場合は以上のような「第二次産業」の業界へ転職することをおすすめします。
まとめ:新卒で残業が多い会社から転職は可能!残業の少ない企業を見抜き方が鍵!
今回は新卒社員の残業の目的や新卒社員の平均残業時間、残業のメリット・デメリット、転職を成功させる方法を紹介しました。
では、記事の内容をまとめます。
記事の内容まとめ
- 新卒社員の平均残業時間は月45〜50時間
- 固定残業制度を取り入れている企業を避ける
- 第二新卒特化型転職エージェントを利用する
新卒社員の平均残業時間は月45〜50時間と決して少なくありません。ある程度の残業は覚悟する必要があります。ただですね。残業が嫌なら、残業の少ない企業へ転職or残業の少ない部署へ異動するしかありません。
残業の少ない企業へ転職するためには、「残業が少ない業界から探すこと」と「固定残業制度を取り入れている企業を避けること」が重要です。
特に固定残業制度は残業時間が長いor残業代が出ないことが多いので気をつけましょう。第二新卒は転職に有利になりやすいので、現状を変えたい場合は早めに行動に移すことをおすすめします。
転職を検討している方は、今回紹介した第二新卒特化型転職エージェントへ無料相談してみてはいかがでしょうか。
監修者プロフィール
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私の友人も新卒入社した会社では長時間残業が慢性化していました…。